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グラフィックデザインを独学で学びたい方向けの記事です。
本記事では、グラフィックデザインの独学方法を5ステップで解説しました。
上記5ステップを解説しつつ、後半では、独学からのデザイナー就職を有利に進める方法や、成功させるコツについてもまとめています。
おことわり
独学には最低1年程度はかかります。
世の中には「誰でもたったの3か月で~」などの情報があふれていますが、それは不可能です。実はフタをあけると「カリキュラムを3か月で修了できる」という意味だったりします。たったの3か月でなれるなら、デザイナーがあふれているはず。
本記事で解説するデザイナーの独学方法は1年程度の長い道のりです。大半の人は離脱しますが、継続できれば結果につながります。
ということで1年程度継続する意志のある方に、ご覧いただければと思います。
デザイン独学。まずはゴール設定から。
具体的なステップ解説に入る前に、まずはゴール設定から。
グラフィックデザイナーとして転職すること。
本記事で目指すゴールは上記のとおりに設定します。
ゴール設定をしない独学は、目的地のない放浪と同じです。成功率やスピード感にも影響するので、必ず設定しましょう。
ということで、具体的なステップを解説していきます。
STEP1:一通りの種類のデザインを模写する
一通りの種類のデザインを模写していきましょう。
まずは本で学習したくなるかもしれませんが、多分眠くなって終わります。それに、実践と結びつかない知識はすぐに忘れてしまいます。
最初は簡単かつ、作ってみたいと思える手本を探してきて模写しつつ、徐々にすべての種類を網羅していきましょう。
ロゴやパッケージは要素が少ないので一番最初に作るものとしておすすめです。(個人的にはインフォグラフィックが好きです。)
グラフィックデザイナーが作る主なもの
- ロゴ(CI・VI・BI)
- タイポグラフィ
- インフォグラフィック
- パッケージ
- ポスター・DM
- 雑誌・本の表紙
【参考】デザイン見本探しに使えるサイトリンク
- 楽天:本や雑誌の表紙を探す時にも使えます。まずは人気書籍からどうぞ。
- Pinterest:画像SNS。「デザイン」などの検索で色々見られます。
- INFOGRAPHIC.JP:インフォグラフィック専門サイトです。
- infogra.me:インフォグラフィック専門サイトです。
- VENNGAGE:世界中のインフォグラフィック事例サイトです。
- 『タイポグラフィ11選』|SeleQt:タイポグラフィの紹介記事です。
- LOGOPEDIA|Lancers:ランサーズのロゴ事例まとめサイトです。
STEP2:制作過程でわからないことがあれば本で学習する
実際に作ってみると、わからないことや、もっと知りたいことなどがたくさんでてきます。その時にはじめて本で学習しましょう。「知りたい」と思ってから学習すると、スポンジのようにぐんぐん吸収できます。
ネットにも情報はたくさんありますが、初級者には本がおすすめです。本は体系的に情報がまとまっているので、効率的に知識取得&定着できます。
参考までに基礎知識習得のためのおすすめ書籍をまとめます。
これらの基礎知識を土台として、あとはロゴとかポスターデザインなど各制作物に特化した書籍を揃えればOKです。
参考書籍:基礎知識編
- デザイン入門教室[特別講義] 確かな力を身に付けられる ~学び、考え、作る授業~
デザインの基礎知識を身に着けるための1冊です。
- 色彩検定 公式テキスト 3級編/2級編
色彩学の基礎知識を身に着けるための1冊です。3級が入門者向けで、2級が実務者向けです。
- 新詳説DTP基礎
DTPの基礎知識を身に着けるための1冊です。
リンクも貼っておきます。
STEP3:オリジナル作品を100個つくる
オリジナル作品を作る時のポイントは下記の通りです。
ポイントは2点です。
- 全種類のデザインをオリジナルでつくる
- 志望企業に合わせたジャンルを集中してつくる
上記の通りです。まずはオールジャンルを作った後に、志望企業の商品ジャンルに絞って制作するということです。
転職活動の際はオリジナル作品を提出するのですが、こういった過程でつくった作品の中からピックアップして提出することになります。
まず最初は、全種類のオリジナル作品制作です。再掲します。
グラフィックデザイナーが作る主なもの
- ロゴ(CI・VI・BI)
- タイポグラフィ
- インフォグラフィック
- パッケージ
- ポスター・DM
- 雑誌・本の表紙
一通りできたら、次は志望企業に合わせた作品を集中して作っていきます。
おそらく一通りのデザインをつくる中で、特化して作りたいジャンルや得意なジャンルが見えてくると思います。それをヒントに志望企業のあたりをつけつつ、ポスター制作会社ならポスターを、ロゴ専門会社ならロゴをたくさんつくる、という感じでたくさん作っていきましょう。
目安はまず「100個」です。たくさんつくるほどより良いものが作れるようになるので、まずは合計100個を目指しましょう。6種類なので、1種類17個程度です。
上達のコツ
たくさん作るのも大切ですが、上達するにはプロの作品を分析して取り入れることも重要です。
デザインをつくっていると、つい楽しくて自分好みに作ってしまいがちです。しかし、デザインはあくまでもクライアントの目的を実現するためのものです。たとえば集客やブランディングや購買意欲の向上など。
効果的なデザインとはどんなものなのか、プロと自分の作品は何が違うのか。自分の作品を客観視して、改善を重ねることが上達への近道です。
STEP4:実践をつむ
具体的には以下の通りです。
未経験者が実践を積む手段
- 副業でデザインする
- アルバイトでデザインする
- ボランティアでデザインする
就活前にここまでやっておけば、有利に進めることができます。
採用者の視点に立って考えてみてください。企業は、事業成長に貢献する人材を探しています。具体的にはたとえば以下のような人材です。
- デザインを通してクライアントの課題解決ができる
- 集客力がある
- クライアントから喜ばれる
- 主体的に行動できる
面接ではこういった点を見られています。作品を提出したり、意気込みを語るだけではこういった点がアピールできず、説得力に欠けます。
実践を積んでおくことで、具体的な経験ベースで上記のような点をアピールをすることができます。
未経験者でここまでやっている人は少ないですし、ここまでやっておけば経験者とも戦えます。
STEP5:ポートフォリオをつくる
ポートフォリオは作品集のことです。以下のような内容をまとめます。
ポートフォリオの内容
- 案件概要(担当範囲や制作期間、目的や制作プロセスなど)
- 実際に制作したデザイン
- 制作ポイント(目的実現のためのこだわりや工夫など)
参考に、いくつか事例をまとめます
参考|ポートフォリオ例
- coton design:グラフィックデザイナーとして活躍する酒井博子さんのポートフォリオ
- STRAWK:Web・グラフィックを中心としたフリーのデザイン事務所のポートフォリオ
- TAKAYA OHTA:CIを起点としたデザインを得意とするデザイナー兼アートディレクタータカヤ・オオタさんのポートフォリオ
- ポートフォリオ百科:広告制作会社でグラフィックデザイナーとして働く方のポートフォリオに関するインタビュー記事
ポートフォリオは、いわばあなたのCMのようなものです。歯磨き粉のCMで歯磨き粉だけ見せられても買いたいと思わないですよね。「体に悪い成分が入っていない特許取得製品」「モデルの多くが愛用している」など、他の製品よりもこれを買いたいと思わせるポイントを伝えることが大切です。ポートフォリオもこれと同じです。
具体的には以下です。
- 他者との差別化ポイント:他の応募者よりも優れたあなたの魅力や価値を伝える
- 自分の得意領域・ウリ:あなたを採用することで組織やサービスをどのように強化できるか
- 内定後のビジョンイメージや見通し:あなたは事業をどんな風に進化させる可能性を持っているか
採用側が「ほかの誰でもなく、あなたを採用したい」と思わせるポイントを伝えることが大切です。
最後に:独学からのデザイナー就職を成功させるコツ
そろそろ終わりにしますが、最後に一つだけ。
独学からのデザイナー就職を成功させるコツ
- 心理的安全を確保する
- 継続できる環境をつくる
- 毎日最低5分でもふれる
つまり「継続」です。独学でグラフィックデザイン就職は案外簡単です。でも行動をやめってしまったらそれで終了です。継続に必要なのは、「心理的安全性・環境・行動」です。
たとえば、固定収入がなくて不安になるなら、会社に通いながら独学する。仲間がいないと継続できないタイプならSNSやスクールなどで仲間をつくる。毎日5分ルールを作って必ず1日一回は具体的行動にうつす、などです。
1年間継続するのはそれなりに大変ですが、継続して行動していけば確実に未来は変わります。
ということでこの記事は以上になります。最後までお読みいただき、ありがとうございました^^
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