- フリーランスになろうか迷っている
- フリーランスに必要な能力やスキルを知りたい
- 必要な能力やスキルを身に着けるための方法も知りたい
- フリーランスになれるか見極めるための方法も知りたい
フリーランス独立は、怠慢やストレス、伸び悩み、景気の波など、あらゆる障害を乗り越える障害物競争です。独立を成功させるためには、あらゆる障害を乗り越え、『自分で自分をゴールまで導く力』が必要です。この記事ではそんな『自分で自分をゴールまで導く』ために必須の能力・スキルを6つご紹介します。
これを書いている私は現在フリーランスとして活動していますが、一度独立失敗の経験があります。今回ご紹介するものは、かつての自分が身に着けておけば失敗を逃れただろうと思うものたちです。
これからフリーランス独立を考えている人が失敗しないよう、失敗経験も語りつつ、シェアしていきたいと思います。
なお、この記事は、“フリーランスとして”ビジネスを運営することに焦点を当てています。そのため、営業力や企画力、制作力などの職務上のスキルではなく、それらの基盤となるポータブルな能力・スキルに絞って解説していきます。
それでは読み進めていきましょう!
独立に必須の能力・スキル6選
最初に結論をまとめると、以下の6つです。
- ゴール設定、行動管理力
- 戦略策定する力
- 意思決定力
- 淡々と挑戦や成長を続ける力
- 収入不安定のストレス耐性
- 孤独耐性
順番に解説していきます。
ゴール設定、行動管理力
ビジネスで成果をあげるためには、ゴール設定と行動管理をする力が大切です。
言わずもがなですが、ゴールとそのためにやるべきタスクを明らかにし、日々コツコツと作業の量と質を高めた先にしか成果は生まれないからです。
私は以下のようなもので管理しています。
- 目的:理念、ビジョン、ミッション
- 目標:
・KGI(重要目標達成指標:事業の売り上げや利益など事業全体の目標を管理する)
・KPI(重要業績評価指標:成約率や問い合わせ件数など達成プロセスを管理する) - 長期スケジュール:ガントチャート
- 短期スケジュール:タスクスケジュール
大抵の会社の場合は、理念、ビジョン、ミッションは社長や役員が、KGIは事業トップが、KPIは部署トップが定めた後、個人目標に落とし込まれていきます。会社員の場合は、会社や上司が管理してくれますが、フリーランスは誰からも指示されません。なので、自分で自分に指示し、やりきる力が必要になります。
戦略策定をする力
ビジネスで成果をあげるためには、設定したゴールにたどり着くまでの戦略も大切です。
たとえば富士山に登る場合にも、準備する物や日程、交通手段などの戦略が必要なのと同じです。
ビジネスにおける戦略設定は、一般的に以下のような形で表されます。
- 事業計画書
- 中期経営計画
投資依頼先や、協力依頼先などに提出するのでなければフォーマットにこだわる必要はありませんが、「誰に対して」「何を」「どのように」「役割」「期限」などを具体化することが大切です。
伸び悩んだ時や進化する時に必要
ちなみに、「戦略策定などせず、気の向くままに進んでも、それなりに成果が出るのでは?」と考える方もいるかもしれません。
確かに一定期間はそういう場合もあると思います。
でも、売上が伸び悩んだり、一定範囲での認知拡大が終わりビジネスをステージアップさせたい、といったような時期が必ずやってきます。
そのような際には、ポジションを変えたり、販売方法を変えるなど、戦略策定をする力が必要になります。
意思決定力
目標を達成するために、考えられる複数の選択肢から最適解を導き出す力です。
意思決定力は、なんでもいいからただ決めればいいというものではありません。
一つひとつの意思決定が成果の大小を左右し、ビジネスの行く末に影響します。
意思決定は間違えば、事業を畳まざるを得ない状況に追い込まれる可能性もあります。
実際に私はこれが一因となり、フリーランス独立を一度挫折しました。
具体的には、市場選びを間違ったことが原因でした。
リーマンショックが起こった当時、私は広告領域に限定して顧客開拓をしていました。のきなみ広告費が削られる中で徐々に仕事が減っていきました。あの時、このようなリスクを見越して、領域を限定せずもっと幅広く顧客開拓をするよう意思決定していれば、あのような事態でも仕事を確保できていたのではと思います。
意思決定力を高めるのに即効性のある方法はありませんが、私は以下のようなことをして日々鍛えています。
- 意思決定やディシジョン・メイキングと題した本で学習
- ニュースやリリース、経営者の発信などを見て、市場の動向を予測
淡々と挑戦や成長を続ける力
スラムダンクで有名な「あきらめたらそこで試合終了ですよ」ではないですが、フリーランスも挑戦や成長を止めたらそこで試合終了です。
停滞、困難、失敗をもろともせず、淡々とレベルアップする力がとても大切です。
理由は以下の二つです。
- 上司や同僚のようにリカバリしてくれる人がいないから
- 成長を止めたら競合に追い抜かれるから
フリーランスはこの力がないと徐々に仕事がなくなっていきます。
例として、過去の経験をシェアしますね。
私が発注者の立場でフリーランスの方に発注した時のことでした。
デザインを依頼したところ、素人レベルの仕上がりだったので、具体的な改善案を指示しましたが、ほとんど変化はありませんでした。やむなく、別の方に発注しなおしました。
会社であれば、担当者のスキルが不十分な場合、その上司に相談して、他の担当者に変えてもらいます。しかし、フリーランスの場合、要望に応えきれないスキルレベルの方には、今後発注することはありません。
フリーランスは、このような失敗に挫けて成長や挑戦を止めてしまったらそこで終了です。仕事のできるフリーランスの方はたくさんいるので、そちらに仕事が流れていきます。
そうならないためにも、失敗したら「何がいけなかったのか?」を分析して改善に努め、次の仕事につなげていく力が大切になります。
収入不安定のストレス耐性
フリーランスの抱えるストレスには様々なものがありますが、中でも一番大きいのは「自分が動きを止めたら収入も止まる」というストレスだと思います。
私が最初にフリーランスにチャレンジした時は「休日や営業時間外などを理由に仕事を断ったら今後仕事がもらえなくなるかも」という恐怖から、深夜も休日も返上して働き続けました。たとえ休んでていても頭の中では常に仕事のことを考えていました。
フリーランスならば、ほとんどの人がある程度このようなストレスをかかえているように感じます。実際このストレスに耐え切れず、フリーランスを辞める方は多いです。
このストレスに耐える具体的な方法は4つあります。
- 実家暮らし
- 生活費を下げる
- 独立前に、1円以上稼ぐ経験をしておく
- 不労所得を持つ
実家暮らし
もし可能ならば、ビジネスが軌道にのるまでは実家にお世話になればいいと思います。私の知る限りでは、結構多いパターンです。
社会人になって親のすねをかじるのはちょっと...と思うならば、ビジネスが軌道に乗ってからお返しをすればいいと思います。
実家暮らしもまた別の種類のストレスはありますが、雨風をしのぐ屋根があってご飯があるという安心感は絶大です。
生活費を下げる
実家暮らしが難しいならば、生活費をとことん下げるのがおすすめです。出ていくお金が少ないほど稼ぐべき金額も下がるので、その分、気持ちも楽になります。
日本中探せば、すべてこみこみで5万弱という家もありますし、社会保険の猶予制度などもあります。私は会社員のうちから、家賃を下げたり、大きな買い物は済ませておくなど、生活費を下げる対策をしていました。
独立してから引っ越しをするとなると負担になるので、余裕のあるうちにやっておくのがおすすめです。
独立前に、1円以上稼ぐ経験をしておく
お金を稼いでみることで、「顧客や商品、販路で、このくらいの行動量と質でこのくらい稼げるんだな」という風に、実際に独立した際にビジネスが軌道にのるまでの道筋に見込みをつけることができます。
暗中模索状態が長く続くととても消耗しますので、安定した会社員のうちに副業チャレンジしておくのがおすすめです。
私も会社員時代に副業したおかげで、かなりストレス低減ができたと感じています。
具体的な仕事の探し方はこちらの記事でご紹介しています。
関連記事【5パターンある】クリエイティブ系フリーランスの仕事探し方法
不労所得を持つ
可能ならば、会社員のうちに不労所得が入る仕組みを作ってしまえば楽だと思います。
不労所得と調べれば色々出てきますが、身近なところでいくと以下のあたりかと思います。
- ブログアフィリエイト
- Instagramアフィリエイト
- YouTube
- 株・FX
会社員時代は、私の周りでもやっている人がとても多かったです。会社の収入を超えるほど稼いでいる人気インスタグラマーもいました。
そこまで大きな不労所得を作るのは難しいかもしれませんが、小さな定期収入があるだけでも大分ストレス低減されると思います。
私自身もそうでしたが、収入が安定しないストレスに耐え切れず会社員に戻ったり、鬱になったりなどは私の周りでもよく聞くので、対策はとても重要です。
独立前にできることは、是非対策しておいてくださいね。
孤独耐性
言わずもがなですが、フリーランスの生活は孤独です。雑談をする相手も、モチベーションを高めあう仲間もいません。こういった環境に耐える力も必要になります。
孤独好きの人は「一人の時間は好きだから大丈夫」と思うかもしれませんが、一緒に頑張る仲間や、時には泣き言を聞いてもらう仲間がいないことは、案外張り合いがなく辛いものです。
同じ目標を共有するコミュニティを持つ
対策としては、SNSやアプリなどで同じ目標を持った人とつながることです。
リアルなコミュニティもありますが、日々の気分転換やモチベ維持のためには、毎日コミュニケーションできるSNSやアプリが便利です。
私は主に以下を使っています
- みんちゃれ(三日坊主防止アプリ)
私は美大出身ということもあってか、周りにはフリーランスが多いです。アニメーション作家、カメラマン、イラストレーター、音楽教室の先生など。そんな環境にいる間に、私も自然とフリーランスで生きる未来像を描くようになりました。
コミュニティに属する効果は、気分転換やモチベ維持、ペースメーカーといったものだけでなく、自分の理想を実現している人を見て「自分にもできるかも」と思わせてくれる効果もあります。この効果は目標の実現可能性を高めてくれます。
孤独感は問題ないよ~という方も、同じ目標を共有するコミュニティを持つことをおすすめします。
フリーランスになれるか見極める方法
以上『フリーランス独立に必須の能力・スキル6選』をご紹介しました。全部身に着いているよ~という方は、是非チャレンジしてみてくださいね。
ここでは、「自分では6つ全部身に着いているかわからない」という方のために、フリーランスになれるか見極める方法をお伝えします。
それは、上記でも述べましたが、
特に、アルバイトではなく「自分のビジネスで」稼ぐことが大切です。
- 商品を作って売る
- 案件を受注する
どちらでもOKです。
参考記事【5パターンある】クリエイティブ系フリーランスの仕事探し方法
なぜこれが有効かというと、実際に自分のビジネスを持って稼いでみることで、上記にご紹介したすべてのスキルを試す経験ができるからです。
ついでにビジネスモデルも構築して、副収入も得られれば、フリーランス独立に踏み出すハードルはぐんと下がります。
私は何も試すことなく、いきなり独立してしまったので、色々不足していることに後から気づき、結局失敗してしまいました。
失敗したらまたチャレンジすればいいだけですが、最短距離をとるならば、まずは試してみることをおすすめします。
まとめ
最後にポイントをまとめます。
フリーランス独立に必須の能力・スキル
●ゴール設定、行動管理力
●戦略策定する力
●意思決定力
●淡々と挑戦や成長を続ける力
●収入不安定のストレス耐性
●孤独耐性
フリーランスになれるか見極める方法
会社員もフリーランスもどちらも経験すると、安定した収入基盤のないフリーランス生活は本当に厳しい世界だなぁと実感します。
でも一方で、「すべて自分で決めたい」、「自分で自分の人生をクリエイトしたい」という人間にとっては、厳しいながらも最高に楽しい生き方だと思います。
気になる方は是非、チャレンジしてみてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。