生産性に悩む会社員
「仕事がいっこうに進まない。がんばっているつもりなのにいつも残業。早く帰りたい。」
こういった方向けの記事です。
これを書いている私は、もともとはすごく生産性が低く、毎日残業していました。恥ずかしながら、周りからも「いつも残業してるね」と言われていました。
そんな毎日がつらく、一念発起して生産性改善につとめた結果、月の労働時間を40時間削減することができました。そんな経験をふまえて、生産性を上げる方法をご紹介していきたいと思います。
生産性を上げる方法
結論は、下記の通りです。
ニーズの解像度をあげること
ニーズの解像度の曖昧さは非効率につながります。
具体例は下記の通りです。
- お客さんの求める質が曖昧→必要以上に細部にこだわってしまう
- お客さんの求める量が曖昧→基準がないために作業量が多くなる
- お客さんの求める方向性が曖昧→方向性に迷って進まない
ニーズの解像度が高ければ、作業開始段階で既に、作業完了イメージができます。なので、作業を計画的に効率的に進められます。
一方、ニーズの解像度が低いと、考えながら進むことになり作業が非効率になります。
少し抽象的なので、次の項で具体例をご説明しますね。
生産性が低い人・高い人の具体例
料理人の場合で具体例をあげてみます。
生産性が低い人
・お客さんが何を欲しているかよくわからない段階で、なんとなく作り始める
・段取りがイメージできていない
・必要な材料がわからない
生産性が高い人
・お客さんに確認し、メニューを決定
・段取りイメージがある
・最初に必要な材料を準備
生産性の高い人は、開始段階でお客さんに確認し、ニーズを具体的に把握しているので、開始前からゴールとそこまでのプロセスが見えています。全体像を俯瞰した上で計画や段取りができるので、作業の効率化がしやすいのです。
一方、生産性の低い人は、ニーズが曖昧なので考えながら進みます。その都度材料をそろえたり、段取りを考えたりと、作業が非効率になります。そもそもニーズ把握が曖昧なので、なんとか最後まで作り終えても、作り直しになることも多々あります。
ということで、生産性が低くて悩んでいる場合は、「ニーズを具体的に把握できているか?」今一度確認してみることをおすすめします。
「そもそも、ニーズを確認するのが難しい」という方もいるかもしれません。具体的な方法を解説します。
ニーズの解像度をあげるための5つのポイント
結論は、下記の通りです。
- ①顕在ニーズ:お客さんの求めているアウトプットを確認する
- ②本質ニーズ:目的を確認する
- ③お客さんが具体的にイメージしているものを確認する
- ④心配事はあるか確認する
- ⑤認識のすり合わせ
料理人の場合で、具体例をあげますね。
①顕在ニーズ:お客さんの求めているアウトプットを確認する
→「鍋料理がほしい」
②本質ニーズ:目的を確認する
→「暖かく栄養のあるものを食べて風邪を撃退したい」
③お客さんが具体的にイメージしているものを確認する
→「テレビでみたあの鍋料理が食べたい」
④心配事はあるか確認する
→「牛乳アレルギー」
⑤認識のすり合わせ
→「根菜類の入ったチゲ鍋でいいですか?」など、具体的な条件やスペックも含めて具体的なアウトプットイメージを確認する。
上記の通りです。
基本的に、①については「何をお求めですか?」と誰もが必ず確認すると思います。でも、②以降がきちんと確認できていない場合が多いように思います。②以降がきちんとすりあっていないと、ニーズ把握が曖昧になります。
例えば、お客さんが「鍋料理」と言っても、目的が風邪撃退ならば、「お粥やショウガ料理」など他の選択肢もあります。最初は「鍋料理」としか言っていなかったけど、よく聞いたら「テレビで見たあの鍋料理を食べに来た」という場合もあります。
①~⑤までを一通り確認することで、何を作るかが明確になり、また完成してから「思ったのと違う」と作り直しになることを防ぐことができます。
ニーズの解像度をあげたら、月40時間削減できた
私はこれを徹底することで、月の労働時間を40時間削減することができました。
「お客さんが何をどこまでどの程度求めているのか」が具体的になると、次のような効果がありました。
ニーズの解像度をあげるメリット
・最初に必要な材料をそろえられる
・作業分担できる
・一部作業は外部発注もできる
・苦手なところを事前に上司に確認できる
・無駄に細部にこだわることがない
・必要以上の量を作ることがない
・日ごとの工数が明確だから、定時内に帰れる
・作り直しや方向転換などがなくなる
・スピード感があがり、成果物の精度があがりお客さんから喜ばれる
・仕事の成果があがり、会社からの評価もUP
このようにニーズ把握を徹底することで、うまくパワー分散ができて無駄がなくなったため、月の労働時間を40時間削減することができました。なので、生産性が低くて悩んでいる方は、ニーズの把握を徹底してみることをおすすめします。
なお、生産性の低さは環境に原因がある場合もあります。次の項でご説明します。
生産性の低さは、環境が原因の場合もあり
自分のコントロールできる範囲内で生産性をあげたとしても、生産性を低下させる原因が環境にあることもありますよね。
具体例は、下記の通り。
・会議が無駄に長い
・定時間際につかまって残業
・上司の指示がコロコロ変わる
・残業前提の短納期案件ばかり
こういった場合は、会社に改善提案をするのもありです。労働環境の改善経験は、スキルやリーダーシップの強化にもなりますし、自信にもつながります。
でも働きかけて変化がない場合は、転職するのもありかもしれません。その会社で一生働き続けるなら別ですが、きっといつかは転職しますよね。
生産性の低い組織の中に長くいるほど、キャリアアップの機会損失になるので、早めに決断したほうが正解だろうと個人的には思います。
生産性が上がると人生が変わっていく
ということで、最後にポイントをまとめます。
- 生産性を上げる方法はニーズの解像度を上げること
- ニーズが明確だと計画的で効率的、曖昧だと無計画で非効率になる
- ニーズの解像度を上げる5つのポイントは、顕在ニーズ・本質ニーズ・具体イメージ・心配事・認識のすりあわせ
- ニーズの解像度を上げて40時間削減できた話
- 環境が原因なら転職もあり
- 生産性があがると人生が変わる
上記の通りです。
私が残業づくしの生活を送っていた時は、平日は毎日終電、寝るためだけに家に帰る日々。休日も疲れているので、一日中寝ているというような生活でした。
でも、生産性を少しずつあげていったことで40時間も削減することができました。
40時間も削減できれば、帰って趣味や勉強に費やすことができます。その生まれた時間を使って副業や他の活動を進め、今ではフリーランスとしてのんびり暮らしています。
生産性を高めていくことで、人生の満足度が大きく上がったと実感しています。少しずつ行動していけばきっと改善できますので、是非今日から取り組んでみていただけると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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