進路に悩んでいる人「特にやりたいことや好きなことがない。けど、よく言われる「有名な大学」「良い会社」「就職口の多い業界」などの選び方に違和感がある。どうやって決めればいいの?」
こういった方向けの記事です
この記事でわかること
- 進路はどのように決めるべきか
- 進路選びで陥りがちな失敗とは
- やりたいことがない場合の基準の見つけ方
これを書いている私のこれまでのキャリアは、「美大→広告業界→デザイナー→アートディレクター・プロデューサー→コンサル→クリエイティブ系フリーランス」といった感じで、クリエイティブに特化したキャリアを歩いてきました
振り返ってみるとクリエイティブ一色のキャリアですが、
就職や昇進に有利だから・・・
個人のブランディングになるから・・・
成功する確率の高い、自分の得意分野に・・・
などと考えて進路を決めたことは一度もありません。
かなり気ままに進路を決めてきた方だと思います。それでも現在は、結構楽しく生きていますし、進路決定への後悔はありません。
ということで、こういった経験もふまえつつ書いていこうと思います。
学生にも、転職を考えている方にも共通する内容になっているので、もし今進路に悩んでいるという方は、3分程度で読めますので、軽く目を通していっていただけると嬉しいです。
肩の力をぬいて、進路選びができるように書いていこうと思います。
進路はどのように決めるべき?
結論はシンプルで、
「自分の欲求に従って心のままに進むこと」です。
なぜなら、「他者の価値基準や、他人の決めた道に進んでも、そのうち退屈や苦痛に耐えられなくなるから」です。
例えば私の知人に、こんな方がいます。
- 企業の営業マンとして常に売上トップ、多数の受賞歴を維持し、順調にキャリアアップの道を進んでいたが、その最中に退職して0からアーティストのキャリアに進んだ人
- 親や先生に勧められた道に進み、順調にキャリアを築いていたが、体調を崩したのをきっかけにまったく別のキャリアに進んだ人
このように、いわゆる「社会的成功」の道を順調に歩いていても、結局無理がたたって体調を崩したり、自分のやりたいことを諦めきれずに方向転換することになります。
他者の価値基準で選んだ道を進み続けることに耐えられるほど、人生は短くありません。
ということで、「他者の価値基準に合わせて選んでも、結局方向転換することになるから、最初から自分の選んだ道をまっすぐ追求した方が効率が良いと思う」というのが結論です。
ただやりたいことや好きなことに真っすぐ進むだけ。というすごくシンプルな話なのですが、なぜか進路選びに失敗して方向転換する人が後を絶たないのも事実。
次の項で具体的に解説していきます。
【注意】進路選びの際に陥りがちな失敗とは
よく陥りがちな進路選びの失敗とは、下記の通りです。
他者の価値基準で進路を選んでしまうこと
自分の欲求に従って決めた・・・と思ったはずが、実際は他者の価値基準で進路を決めてしまっている場合が多いように思います。
例えば下記の通りです。
- 本当は起業志望→「就職に有利な大学が有利」と聞くから、とりあえずネームバリューのある大学に進学を決めた
- 本当は文系が好き→「文系は就職に不利」と聞くから、とりあえず理系にしておいた
- 「収入は必要なだけでOK」という価値観→「年収が高い仕事の方が社会的な評価が高い」から、年収の高い業界を目指した
上記でご紹介したものも含めて、よくある進路選びの際の基準をご紹介しておきます。
- 就職に有利な大学に入るべき
- 良い会社に雇われるのが大切
- 安定収入を得られる仕事に就くべき
- 年収が高い仕事に就くべき
- 社会的評価が高い仕事に就くべき
- 高い地位・名声を得られる仕事に就くべき
これらは、「自分にとって価値のあることなのか?」考えてみることが大切です。
ちなみにちょっと余談ですが、一般的によく言われている進路選びの基準は「会社員」が前提にある場合が多いです。
一般的な基準は、「会社員になること」が前提にある場合が多い話
例えば下記の通りです。
- 就職に有利な大学に入るべき→会社員になりたい人にとっての成功
- 良い会社に雇われるべき→会社員になりたい人にとっての成功
- 安定収入がある→会社員になりたい人にとっての成功
会社員になりたい方には当てはまる場合もあるかもしれませんが、「起業したい、個人事業主になりたい」という方にとってはどうでもいいですよね。
このように、他者の価値基準で進路を選ぶと、いつの間にか自分のイメージとは異なる方向に進んでしまう可能性があります。他者の定めた成功基準にのっとって生きても意味はありません。自分で自分の価値基準を決めることが大切です。
といっても、「特にやりたいこともないし、好きなこともわからない」という場合は、価値基準も何もないですよね。
ということで、次の項で「やりたいことがまだない場合の基準の見つけ方」についてお話していきます。
やりたいことがない場合の基準の見つけ方
おそらく学校の進路指導でよく言われるのは、下記のあたりだったかなと思います。
- 大学や学部、専門学校を調べて興味のある物を探そう
- 文系・理系を選ぼう
- 職業や業界を調べて興味のある物を探そう
要は「たくさんの選択肢を知ろう」という話ですが、いくらたくさんの選択肢を知っても、自分なりの選択基準がないと選べないですよね。なので選択肢を知ることも大切ですが、まずは選択基準を決めることが先決です。
どうしたら自分なりの成功の基準を見つけられるかというと、おすすめの方法は2つです。
- 社会人にお話を聞く
- 消去法で考える
順に解説していきます。
社会人にお話を聞く
いわゆる「有名大学、大企業、年収が高い業界に」といった基準以外にも、実際はもっと多様です。
例えば下記の通り。
- 時代の最先端に触れたい
- 手に職がほしい
- モテたい
- 飽きっぽい自分でも続くのがいい
- 芸能人に会いたい
- 海外旅行をたくさんしたい
- 自分で意思決定したい
特に「モテたい」っていう基準で選ぶことなんか、絶対学校の進路指導で教えてくれたりしないですよね。^^; でも、こういうのも大切な欲求だと思います。
こういった、「え?そんな基準で進路選んじゃっていいの??」っていう成功基準をたくさん知ることが大切です。
といっても、普通に聞いても本音はなかなか引き出しにくいものです。コツは、これまでの人生やライフスタイルとの接点を持たせながら質問することです。
例えば下記の通りです。
- どんなプロセスで今の業界や職種を見つけましたか?
- 学生の頃は今の仕事や働き方にどんな印象を持っていましたか?
- 今の職種や業界で働いていて、嬉しいこと、辛いことはなんですか?
- 今の仕事の働き方にイメージギャップはありましたか?
- 今の仕事はどんな性格の人に向いていると思いますか?
- もし学生時代に戻った場合、どんな基準で業界や仕事を決めますか?
こういった質問をして、たくさんの社会人に現在の進路を選んだ基準を聞いていけば、共感するものが必ず見つかると思います。そうすれば数多くの選択肢から、自分に合うものを絞り込むことができると思いますよ。
消去法で考える
やりたいことや好きなこと、これだ!と思う基準が見つからない場合は、「嫌だな」と思うことから考えていくのもおすすめです。
私の話を具体例として紹介します。
具体例:私の場合
私は進学校だったので、周りは大学のブランドや偏差値や就職しやすさで決める人がほとんどでした。特にやりたいことも、どうやって決めたいかという意思もなかったのですが、そういった外部からの評価を基準に進路を決めることには大きく違和感を抱いていました。
なので、まず決めたことは「外部からの評価を基準に進路を決めることはやめよう」ということでした。それを基準にして考えた結果、真逆の道として思いついたのがクリエイティブの道だったのです。
こういった感じで、やりたくないことを基準に決めていくのも一つの方法です。「やりたくない」というのも一つの意思なので、その裏に本音が隠されていることが多いのです。
例えば、私の「外部からの評価を基準に進路を決めたくない」という考えは、今思えば「自分で自分の人生の意思決定をしたい」という欲求だったんだなと思います。現在はフリーランスとして、自分で時間も場所も仕事内容も決める働き方をしているので、「消去法」はわりと精度の高い方法だと思います。
という感じで、この記事はこれくらいにしようと思います。
まとめ
最後にポイントをまとめます。
- 進路は、自分の欲求に従って心のままに進むべき
- 他者の価値基準で進路を選んでも、そのうち退屈や苦痛に耐えられなくなるから、自分の価値基準で決めることが大切
- いつのまにか他者の価値基準で選んでしまっている場合があるから要注意
- やりたいことがない場合の成功基準の見つけ方
ー社会人に話を聞く
ー消去法で考える
以上となります。
人生長いので、あまり他者視点に振り回されず、マイペースに楽しんでいきましょう。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。