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「グラフィックデザイナーとして働くのに必須の資格はないと聞くけどどうなんだろう?グラフィックデザイナーの就職や昇格に役立つ資格を教えてほしい。少しでも就職に有利になるように、面接テクも知りたいな。」
こういった疑問におこたえします。
資格は、スキルを客観的に証明したり、効率的にスキルアップするのに役立ちます。ですが、グラフィックデザイナーに役立つ資格はたくさんあって迷いますよね。
そもそも、「グラフィックデザイナーとして働くのに資格は不要」という声もあるので混乱してしまう方もいるかもしれません。
この記事では、グラフィックデザイナーとして働く上での資格を取得するメリットについて解説するとともに、独学や未経験の方も取得可能な資格から、面接テクニックまでご紹介していきます。
これを書いている私は元グラフィックデザイナーで、アートディレクターやクリエイティブディレクター、クリエイティブ系コンサルなどで従事してきました。私自身の資格取得経験や実務経験をふまえて解説していこうと思います。
それでは進めていきます。
グラフィックデザイナーに求められるものとは?
グラフィックデザイナーとは、『広告や宣伝に関わるさまざまな印刷物のデザインをする仕事』です。デザインするものは、商品のパッケージやポスター、チラシ、看板、雑誌の表紙や本の装丁など多岐に渡ります。
グラフィックデザイナーは、「クライアントの目的やコンセプトに沿った最適なデザインを制作するスキル」がシビアに求められます。なぜなら、商品や広告のデザインは企業の売上を左右する要素の一つだからです。
ですから、企業が人材を選考する際は、応募者が「実際の現場で、高いパフォーマンスをあげられる人材か?」を特に重視して見ています。「資格よりもとにかく「制作実績」が大切」と言われるのはそのためです。
グラフィックデザイナーの資格取得メリット
とはいえ、資格は何も役に立たないということはありません。下記の通りです。
グラフィックデザイナーの資格取得4つのメリット
- 体系的にまとまった教材で、効率的に知識取得ができる
- 就職や転職の際に、一定の知識やスキルがあることの客観的な証明になる
- 就職や転職の際に、学習意欲のアピールになる
- 専門用語を習得できるため、就職後には現場で円滑な意思疎通が図れる
資格取得は効率的な学習に役立ちます。デザイン関連の書籍はたくさんあって迷うという方も多いと思います。資格学習の教材には、グラフィックデザイナーにとって必要なノウハウが体系的にまとまっているので、効率的な学習に最適です。
また、資格取得は就職にも役立ちます。特に未経験者が就職をする際には、一定の知識やスキルがあることの証明になりますし、学習意欲のアピールにも役立ちます。それは採用する企業の立場に立って考えると、未経験者を雇用する際の一つの安心材料となります。
というわけで、グラフィックデザイナーの資格取得にはさまざまなメリットがあります。それでは次に資格をご紹介していきます。
【厳選】グラフィックデザイナーに役立つ資格3選
デザイン関連の資格はたくさんあるので、迷う方が多いと思います。そこで今回は、元グラフィックデザイナーの視点で、おすすめを厳選してみました。
下記の通りです。
グラフィックデザイナーに役立つ代表的な資格3選
- DTPエキスパート認証試験
- アドビ認定プロフェッショナル
- 色彩検定
以下のポイントで厳選しています。
厳選のポイント
-
知名度がある
-
職務内容を問わず
-
汎用性が高い
-
実務での活用シーンが多い
この3つは、資格の有無にかかわらず、すべてのデザイナーが習得している内容です。デザイナーをしている限りはずっと使い続ける知識なので、取得して損はありません。
ということで、一つずつ解説していきます。
グラフィックデザイナーに役立つ資格1
:DTPエキスパート
どんな資格?
公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)が主催する民間資格です。印刷に関する普遍化した総合的な知識を学べることから、印刷業界の定番資格として知られています。DTP・色・印刷技術・情報システム・コミュニケーションなど、メディア設計および制作を実践する知識を習得した人材を認証します。
試験内容・受験資格は?
学科試験のみの合格による「エキスパート認証」と、学科試験および実技試験合格による「マイスター認証」の2種類の認証方式があり、どなたでも受験することができます。
取得者は、2年ごとに更新が必要になるので、その点も考慮に入れて受験されることをおすすめします。
グラフィックデザイナーに役立つ資格2
:アドビ認定プロフェッショナル
参照:アドビ認定プロフェッショナル | Adobe Certified Professional
どんな資格?
Adobeが主催する「国際認定資格」。試験科目はAdobe製品ごとに構成され、「Adobe Photoshop」「Adobe Illustrator」「Adobe Premiere Pro」の3つに分かれており、製品ごとにそれぞれ試験を受けることができます。
※Adobeとは:プロフェッショナル向けの画像編集ソフトウェアを提供する米国のソフトウェア会社。
試験内容・受験資格は?
試験は「選択問題」と実際にソフトを操作する「操作問題」に分かれて出題されます。出題範囲は、業界で働くための基礎知識からソフトの一連の操作内容まで。年齢・国籍を問わず、どなたでも受験可能です。
デザインの現場においてAdobe製品は必ず使いますので、一通りの知識を効率的に習得したり、Adobe製品の利用スキルを証明するためには有効な資格と言えるでしょう。
グラフィックデザイナーに役立つ資格3
:色彩検定
どんな資格?
公益社団法人色彩検定協会が主催する、色に関する知識や技能を問う検定試験です。文部科学省後援の「公的資格」です。1990年から累計150万人以上の方が受験した、とても人気の高い資格です。目指すレベルに合わせて1級、2級、3級、UC(色のユニバーサルデザイン)級の4つがあります。
試験内容・受験資格は?
出題内容は、色の基礎知識から、配色技法、専門分野における利用知識など、幅広く習得することができます。特に3級は色を学び始めた方向け、2級は実務に活かしたい方向け、1級は専門性や提案力を高めたいプロフェッショナル向けの内容になります。どなたでも何級からでも受験することができます。
私は取得して10年以上経ちますが、この資格で得た知識は未だに役立っています。デザイナーが仕事をする上で色に関する知識は必須ですし、仕事でもプライベートでも役立つので、テキストを一通り学習するだけでもおすすめです。
以上、「グラフィックデザイナーとして働くのに、最も役立つ代表的な3つの資格」をご紹介しました。次に、「さらにステップアップを目指す方」に向けて、役立つ資格をご紹介していきます。
グラフィックデザイナーのステップアップに必要なポイント
グラフィックデザイナーがステップアップするために必要なポイントは、次の2点です。
グラフィックデザイナーのステップアップに必要なポイント
- 対応できるジャンルを増やす
- ビジネススキルを高める
一つずつ、簡単に解説します。
対応できるジャンルを増やす
グラフィックデザイナーは、主にパンフレットやポスターなどの紙媒体を扱う仕事ですが、昨今は社会のデジタル化が進んだことで、Webや動画などのニーズが増え、紙媒体のニーズが減少傾向にあります。
そのためグラフィックデザイナーであっても、「紙媒体しかデザインできない」とは言っていられない状況があります。
ポスターもWebサイトも動画も全部作るというような案件は多いですから、「プロジェクトにこのデザイナーを一人アサインしておけば安心」という人材になることで、活躍シーンが増えます。積極的に対応できるジャンルを増やしていくことで、仕事の幅を広げていくことができますよ。
ビジネススキルを高める
グラフィックデザインに直接関係はないのですが、ステップアップを目指す際には重要なスキルです。先述の通り、グラフィックデザイナーの仕事は、「クライアントの目的やコンセプトに沿った最適なデザインを制作する仕事」です。
ビジネススキルを高めることで、クライアントのビジネス上の目的や意図に対してより最適なデザインを制作できたり、クライアントの課題に寄り添った先回りの提案ができるようになります。
クライアントから指示された通りに制作するだけのデザイナーよりも、このようなデザイナーはクライアントからとても頼りにされますし、社内でも「稼げる人材」として昇進・昇格のチャンスが広がります。
ということでこれらのポイントをふまえて、グラフィックデザイナーがステップアップを目指すために有効な資格をご紹介していきます。
グラフィックデザイナーのステップアップに役立つ資格3選
おすすめの資格は下記の通りです。
グラフィックデザイナーのステップアップに役立つ資格3選
- Webクリエイター能力認定試験
- ウェブデザイン技能検定
- マーケティング・ビジネス実務検定
対応ジャンルを増やすには、プロダクト系やCG系など色々選択肢はありますが、まずは「Web系」がおすすめです。グラフィックデザインとWebデザインの両方を求められる案件が多いからです。
また、グラフィックデザイナーがビジネススキルを高めるには、まずは「マーケティング」がおすすめです。クライアントが広告や宣伝を行う際の背景を理解しておくことで、ヒアリング力や提案力を高めるからです。
ということで、一つずつご紹介していきます。
ステップアップに役立つ資格1
:Webクリエイター能力認定試験
どんな資格?
株式会社サーティファイが主催するWeb制作の標準資格。2001年からはじまって以来、累計受験者数16万人を超える民間資格の中でも人気の資格です。
試験内容・受験資格は?
「スタンダード」と「エキスパート」のニつのランクがあり、どなたでも受験することができます。試験では主にHTMLのタグの知識や、CSSのプロパティの知識が問われ、Webサイト制作のためのデザイン知識や、Webページのコーディング能力を評価します。
「エキスパート」に合格するとハイライセンスシールが発行されます。名刺に貼りつけて保有スキルを証明することができるので、営業シーンなどでも役立ちます。
ステップアップに役立つ資格2
:ウェブデザイン技能検定
参照:ウェブデザイン技能検定|特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会
どんな資格?
「技能検定」とは、働く上で必要な技能の習得レベルを評価する「国家検定制度」です。厚生労働大臣指定機関である、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が主催しています。
試験内容・受験資格は?
試験は難易度によって3級から1級の3段階に分かれています。認定されるには、実技・学科両方の試験に合格することが必要となります。受験資格は級別に異なり、たとえば3級は、「ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者、及び従事しようとしている者」と定められています。
合格すると、名刺に技能士のロゴマークを刷り込むことができ、「技能士」を名乗ることができます。こちらもWebクリエイター能力認定試験と同じく、営業シーンなどでも役立ちます。
ステップアップに役立つ資格3
:マーケティング・ビジネス実務検定
参照:マーケティングビジネス実務検定|国際実務マーケティング協会
どんな資格?
国際実務マーケティング協会が主催する、マーケティング実務の知識を総合的に評価する検定試験。
試験内容・受験資格は?
C級・B級・A級の3段階に分かれており、「マーケティング知識」「マーケティング事例」の2つの分野について出題されます。受験資格は特になく、誰でも受験が可能です。C級は定型業務ができる基礎レベル、B級は業務の運営ができる応用レベル、A級は戦略立案や意思決定・管理ができる戦略レベルの内容になります。
特定の業種や業界にとらわれない共通のマーケティング知識を体系的に習得できる検定です。
以上、グラフィックデザイナーの仕事に就職・昇格に役立つおすすめ資格のご紹介でした。
求人サイトはなんでもいいですが、お持ちの資格から検索できる資格de就職が便利です。資格検定試験をプロデュースする企業が運営しているので、資格取得者に特化したサービスが受けられます。
これを読んでくださっている方の中には、資格取得をした暁に、就職や転職を目指している方がいらっしゃると思います。ということで最後に、面接のコツについてもお伝えしていきたいと思います。
グラフィックデザイナー未経験で面接に受かるコツ
結論は、「自走力のアピール」です。
会社は利益を出さなければ存続できませんから、利益を生む人を採用します。そこで社員に求められるのが、「自走力=目的達成に向けて、自身で課題を見つけ、自ら実行し、課題解決ができる力」です。
「いちいち指示されないと動かない、学習しない社員」ばかりだと、組織力は弱まり、企業の成長は止まってしまいますよね。なので、企業はこの点を特に重視して見ています。
ですから、面接では「自走力」をしっかりアピールすることが大切です。では、どうやってアピールするのか。
それは、「自走して得た経験や実績を示すこと」です。
具体的には、制作実績や活動実績。そして、資格取得も有効です。
選考の段階でそれらを示すとともに、「どういった課題に対して、どのように考え、どのような方針で実行した」など、自走のプロセスを伝えることも効果的です。それによって、自走する上で必要な継続力や問題解決力、仮説力などのスキルがあることをアピールすることができます。
あとは楽しく、続けること
というわけで、そろそろ終わりにします。
最後は、「楽しく継続すること」に尽きます。
というのも、ここまで読んでいただくとおわかりかと思いますが、面接で語れるほどのアピール材料を揃えるには、それなりに時間がかかるからです。
私は独学でデザイナー就職をするのに1年間くらいかかりました。さまざまな作品を作ったり、ソフトに慣れたり、スキルアップをするにはこれくらいの期間はどうしてもかかります。
道のりは長いので、まずは楽しく継続することが一番。楽しく作品制作や学習をしていれば、1年間はあっという間ですよ。
ということで、コツコツ継続していきましょう。
この記事は以上になります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。