「デザイナーになりたい。でも未経験だし、美大卒でもない。趣味で作品作っているけどそれほどスキルが高くない。人気のある仕事だから未経験がなれるほど甘くないよね。」
こういった方向けの記事です。
色々な理由でデザイナー就職をためらっている方向けにまとめました。
未経験?美大卒ではない?大丈夫です。きっとなれます。大切なのは作品を作ってみせることです。実際私は独学で作品を作って、自力でデザイナー就職を実現しました。
ということで、経験をふまえて「未経験でデザイナーになる方法」について解説していきます。
未経験でデザイナー就職するために必要なこと
結論は、オリジナル作品をたくさん作ることです。実際にデザイン未経験でデザイナー就活をしてみると気づきますが、デザイナー選考の上で一番重視されるのは作品です。
営業職や事務職といった職種の採用では、その人のパフォーマンスを知るのに主に学歴や職歴を参考にしますが、デザイナーは作品を見れば一目瞭然です。
なので、学歴や職歴がなくても関係ありません。作品さえあれば、未経験でも選考してくれる企業はたくさんあります。
例えば、私は美大卒ではありますがデザイン専攻ではなかったので、デザインを学んだことはなく、いわゆるデザイナーが使う基本的なツールは一切使えない状態でした。こんな状態の私でも、独学でデザイナーになることができました。
ちなみに、タイトルに「学歴や職歴は不要」と書きましたが、もちろん例外はあり、企業によって異なります。中には「クリエイティブ系のスクール卒か職歴があること」を条件にしている場合もあります。
ですが、そうでない企業もたくさんあります。作品集で、あなたのパフォーマンスを示せれば選考してくれる企業はたくさんありますよ。
作品制作は独学がおすすめ
既に自力で作品制作できる方の場合は、まず100点ほど作って色んな企業に応募しましょう。それが一番早く未経験でデザイナー就職を実現する方法です。
企業のロゴや、イベントやショップのポスター、コンサートのフライヤーなどを想定して作ってもいいですし、身近にデザインを必要としている人を見つけてボランティアで作らせてもらうのも勉強になります。
実際私は、友達の展覧会のフライヤーなどをボランティアで作っていました。それを事例として就職面接に持っていきました。私の周りの独学でデザイナー就職した人も、このタイプが多いです。
なぜスクールではなく独学がおすすめなのか?
既に自力で作品制作ができる方の場合、作品を企業に見せるのが最短距離だからです。
スクールというのは、主にまだ自力で作品制作をできない方を対象にしていると思います。スクールのカリキュラムは主に、ソフトの使い方や、知識習得がメインです。学校でインプットしつつ、主に自分の時間を使って作品を制作することを想定しているのです。
なので、まだ自力で作品制作ができないという方には、スクール利用や本での学習が役立ちます。ただし、あくまでもスクールはスキルや知識習得の手段だということを忘れないでください。肝心なのは作品制作です。
「作品数はともかく、スキルレベルが低い」という方へ
ここまで聞くと、もしかしたら「作品点数はたくさんあるのだけど、スキルレベルが低いからどうせ雇ってくれるところはないよ…。」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そう考えてしまう気持ちはとてもわかります。私がデザイナー就職した際は、本当にお恥ずかしいレベルでした。ソフトの力に頼りまくって、偶然それっぽくできた作品を寄せ集めたような作品群でした。
ですが、「スキルレベルを自分で評価しないこと」がとても大切だと思います。
私は恥を忍んで、選考に応募してみたところ、(名前を伏せますが)誰もが知っているような有名なアニメーション制作会社からオファーをいただくことができました。
作品レベルは何か唯一の基準があるわけではありません。その企業にとって「戦力になる」あるいは「少し育てればチームの一員として使える」と思ってもらえるなら、それが正解です。それは個別に見て判断してもらうしかありません。
それを自分で判断してしまっては、可能性を取り逃してしまいます。なので、ある程度作品数がたくさんできたら、応募することをおすすめします。
時間を作って、制作しよう
シンプルな話ですが、行動しないと変化は起きません。「未経験だし、美大卒でもないし…」と最初からあきらめてしまっては、起きるはずの変化も起きません。
でも行動しさえすれば、デザイナー就職できる可能性は必ず増えます。
最近はコロナで自宅にいる時間が増えた方も多いはず。これはある意味で大きなチャンスだと思います。
ここで、ネットフリックスを見るなど時間を浪費するのではなく作品制作をしましょう。
いきなり制作しなくとも、作ってみたいものをInstagramなどで探したり、デザインの勉強を始めてみるなど、なんでもOKです。
私の場合はIllustratorやPhotoshopで遊ぶところから、徐々にのめりこんでいきました。
趣味から始めてみるのもいいと思います。私の周りには、趣味から始めて本業クリエイターになった人もいます。
小さな行動の変化を起こすだけで、1年後2年後の風景は大きく変わっていきますので。
今日からコツコツ積み上げていきましょう。