- カウンセリングを受けたい。
- けど、色々不安がある。本当に効果があるの?
- どれだけの効果があるの?
- 実際受けた人の声を聞きたい。
この記事では、どのカウンセリングを受ける際にもある程度共通する「効果」に焦点を当てたお話をシェアしていきます。
「効果」についてお話をするにあたっては、過去に私が受けた『cotree(コトリー)の「書く」カウンセリング』を例に、受けてみて感じた効果、効果を高めるためにやったことなどをシェアしていきます。
また、カウンセリングに感じがちな「不安」についてもふれ、どのように解消したかをシェアしていきます。
個別事例に偏らない内容でまとめていますので、ご自身がカウンセリングを検討する場面に当てはめながら、読み進めてください。
【結論】5つの効果がある
私がカウンセリングを受けてみて感じた効果はこちらです。
- 思考が整理できた
- 自分の課題に優先順位がつけられた
- これまで気が付かなかった解決策を知ることができた
- 自分の思考の癖を知ることができ、自分で解決する自信がついた
- また困った際にはいつでも相談できると思えるようになり心が軽くなった
細かくご説明していきます。
思考が整理できた
カウンセリングしたいと思う時、頭の中は、色々な問題が複雑に絡まって収拾がつかなくなっている状態だと思います。
カウンセラーは、このような状況を整理するためのいくつかの質問を与えてくれます。たとえばこんな感じです。
「そのように考える理由は?」
「こういった手段も考えられますが、それについてはどのように考えますか?」
「そのようなケースは、専門用語で〇〇と呼ばれています。」
その質問に回答していく中で、例えば、こんな状況が一つひとつ解決され、クリアになっていきます。
- 他人が解決すべき問題を自分自身の問題にすりかえてしまっている
- 思考の癖があるために、同じ思考ルートをぐるぐる回ってしまっている
- 思考の穴があって、検討しきれていない部分がある
- 理性的に考えられていない部分がある
例えるなら、部屋のお片付けに似ています。
部屋中に散らばった食べ物や書籍や洋服などを、あるべき棚に戻したり、必要・不要を判別するなどの行為と同様、頭の中にとっちらかった思考が整理されていきます。
そうすることで、今自分が置かれている状況や課題を歪みなく眺めるベースを作ることができます。
課題に優先順位がつけられた
上記のように、思考を整理することで、以下のように優先順位をつけることができるようになりました。
- 今すぐに着手すべきこと
- 短期的には着手すべきだけど今は後回しにしてもいいもの
- いったん様子見で放置しておいていいもの
今までは、「全部重要で、どれも一気に解決しなければならない」と考えていたものばかりでした。
これ大事
ですが、カウンセラーのサポートを借りて、客観的な視点や思考の枠組みを変えながら一つひとつ検証していくことで、思考が整理され、十分納得した上で優先順位をつけることができました。
これまで気が付かなかった解決策を知ることができた
カウンセラーは、これまでに自分だけでは気づかなかった、新たな解決の手段や、道筋に気づくための質問を与えてくれます。例えばこんな感じです。
「こういった角度から考えるといかがですか?」
「このような手段もありますが、どのように考えますか?」
こういった質問に答える中で、複数の解決手段を手に入れることができます。
私の場合は、悩みを内側に閉じ込めてしまう癖があったため、相談先を増やす方法や、相談しやすくなるための話の切り口などに気づけたことが、とても大きな成果でした。
こんなことも聞けた
また、カウンセラーさんは、自分の抱える悩みに関するエキスパートです。マニュアル対応になりがちな社会支援サービスと異なり、自分の悩みを詳しくわかってもらったうえで、自分の悩みに適した社会支援サービスの使い方や、具体的な相談方法などについても詳しく聞けたことは、とても参考になりました。
自分の思考の癖を知ることができ、自分で解決する自信がついた
カウンセラーが与えてくれる質問に答える中で、「それは考えたことがなかった」「そのように思い込んできたけど、このようにも考えられるな」など、思考の穴や、思い込みに気づくことができました。
私の場合は、
- 人の問題を自分の問題にすり替えてしまう癖
- 自分だけで解決しようとする癖
- すべてのことを自分が悪い、自分に責任があると思い込んでしまう癖
があることに気が付きました。
効果の持続性
カウンセラーと話したその時だけ解決した気になるのでは意味がありません。
自分の思考の癖を知っておくことで、悩みに行き当たった時に、少し立ち止まって、「この問題の一部は、あの人に相談できないかな?」「過度に罪悪感を持つ必要はないよ」など、自分に言い聞かせ、自ら軌道修正することができるようになりました。
困った際にはいつでも相談できると思えるようになり心が軽くなった
一度受けてみると、カウンセラーの力を借りれば、こんなに長い間悩んでいたことも、こんなに簡単に解きほぐすことができるんだなと実感することができます。
今回受けたことで、自ら軌道修正できる力と、自信はつきました。
しかし、長い人生、自力で解決できるような問題ばかりでもありません。いつかはまた、立ち止まってしまう時がくると思います。
そんな時にも、「またあの時みたいに頼ればいいや」と思える安心感は、とても大きな心の支えになってくれます。
【受け方のコツ】効果を確実にするためには工夫も必要な話
ここまで述べた内容で、普通にカウンセリングを受けるだけでもそれなりに効果が得られることを感じ取っていただけたかなと思います。
でも、どうせ受けるならば、確実に効果をものにしたいですよね。
そのような場合は、以下をおすすめします。
- 自分の性格にあう適切なプログラムをえらぶ
- 一回の情報量の密度をあげる
- 期間内にきっちり相談完了できるように、ゴールイメージを共有する
詳しくご説明していきます。
自分の性格にあう適切なプログラムをえらぶ
カウンセリングサービスには、様々な種類があります。対面カウンセリング、オンラインカウンセリング、電話カウンセリング、メールカウンセリングなど。
以下の点に注意して、ご自身が最もコミュニケーションを取りやすい方法を選ぶことがポイントです。
- 緊張やストレスを感じないか
- 自分の心のうちを素直に伝えやすいか
- 考えを整理して伝えやすいか
- 相手と意思疎通がはかりやすいか
私はメールカウンセリングを選びました。始めから終わりまで、メールのやりとりだけで完結するカウンセリングです。
以下のタイプの方には、メールカウンセリングがとてもおすすめです。
- 顔を合わせながらだと、緊張してしまう
- 会話ではうまく言葉が出てこない
- 対面だと、言いたいことが言えなくなってしまう
- じっくり考えながら言葉をつむぐタイプ
効率も重視した
また、私の場合は、期間内にすべての相談内容を相談しきれるように、「あ!これ伝えるの忘れてた!」と、なりにくいコミュニケーション方法を選ぶこともポイントでした。とある期日までに問題を解決して意思決定をしたかったからです。
私は話すことが苦手なので、対面だったら今回ほどの効果はあげられなかったと思います。是非、ご自分にあったコミュニケーション方法を選んでみてください。
一回の情報量を多くした
基本的には、カウンセラーが質問をして引き出してくれるので、なかなか言葉が出てこないという方でも心配ありません。
ですが、以下のような方には、一回の情報量を増やすことをおすすめします。
- 期間内に目いっぱい相談したい
- 自分の置かれている状況をよく理解した上でカウンセリングしてほしい
- どの要素が問題解決にからんでくるか自分では判断できない
専門家とはいえ、初対面の方ですから、まずは自分を知ってもらうことが大切だと思います。カウンセラーに、自分の置かれている状況や考えていることが、ありありと伝わるように、もしかしたら参考になるかも?という内容も含めて、たくさんお伝えします。
私の場合は、以下のような内容をお伝えしました
- 今自分が抱えている状況
- そこで起きている問題や悩み
- 悩みを解決するために考えていること
- 実際に行動に起こしてみたこと
- 打開できないでいるポイント
- 問題の本質ではないと思うけど、気になっていること
たくさんお伝えしても、必要・不要をカウンセラーが判断してくれますので、スムーズに相談を進めることができました。
全5回で相談完了するように、ゴールイメージを共有した
カウンセリングが不満足に終わる場合、これがきちんとできていないことが原因の一つにあると思います。
たとえば、
- 話を聞いてもらうだけでいい
- 解決策を導き出して次の行動予定を立てたい
このようにゴールが違えば、カウンセリングのペースも、相談内容も大きく変わりますよね。
●話を聞いてもらうだけでいいとき
⇒無理なくマイペースに思いつくままにお話しすることになります。
●次の行動予定を立てたいとき
⇒そのテーマに絞って具体的にお話することが必要
また、いつまでに全体像を把握し、いつまでに方向性を洗い出し、いつまでに決定する、などのカウンセリングのスケジュール設計も必要
このように、ゴールイメージによって進め方は大きく異なりますので、ゴールイメージを共有しないままで進めることは避けたいです。
なので、希望のゴールイメージをカウンセリングの冒頭でお伝えできるよう、事前に準備しておく必要があります。
私の場合は、
「相談する複数の課題を解決するための、次の具体的な行動が明確になること」
とお伝えしました。
ゴールイメージの注意点
ゴールイメージは、達成したか否かを判断できるよう、「気持ちが軽くなる」といったぼんやりしたことではなく、客観的に判断できるものがおすすめです。
カウンセリングを受ける前は不安だらけだった
これまで述べたような効果があるならば・・・と、すんなり受けられたら楽ですが、カウンセリングって不安がつきないですよね。
私も受ける前は不安でいっぱいでした。
でも、実際に受けてみた今、なんの心配もいらなかったなと感じています。
むしろ不安が邪魔して受けられなかった期間がもったいなかったとさえ思います。
そこで、カウンセリングを検討している人々が感じる一般的な不安と、実際に受けてみて感じたことを共有したいと思います。
価格への納得感がない
カウンセリングにおける不安を調べると、それなりに高い値段設定にも関わらず、事前に効果や価値がイメージできないことに不安を感じている方はとても多いようです。
カウンセリングは個別性が高いため、他の商品やサービスのように確実に誰もが一定の品質の物や経験が手に入ると言えるものではありません。そういったカウンセリングサービスの性質は大前提として承知する必要があると思います。
解決策
とはいっても、やっぱり損はしたくないというのが人情ですよね。
なので解決策としては、「万が一失敗してもあきらめがつく程度にリスクを減らすこと」をおすすめします。
具体的には以下の2点です。
・経験料と思える金額のものをうける
・上記で述べた、「効果を確実にするための工夫」を行う
私が受けたカウンセリングは2週間で8千円でした。
万が一失敗しても、「洋服を2枚分損した」「飲み会を2回我慢した」程度の痛手です。
でも万が一効果があれば、たった洋服2枚、飲み会2回分の料金で、人生に好影響をもたらすことができるのですから、小さな投資だと思えました。
そうして受けた結果、大満足で本当に受けてよかったと感じています。
ちなみに、不満足の際には返金保証をしているカウンセリングサービスもありますので、その点もチェックしておくと、さらに安心度が高まります。
コミュニケーションの不安
上記でも述べましたが、対面カウンセリング、オンラインカウンセリング、電話カウンセリング、メールカウンセリングなど、様々な種類がありますので、自分が最もコミュニケーションを取りやすい方法を選ぶことで、この不安は解決できます。
私は、対面や口頭会話が苦手なので、メールカウンセリングにして、この不安を解消しました。実際やってみたところ、一切ストレスなく、思う通りにコミュニケーションが取れて、安心して進めることができました。
私がメールカウンセリングでよかったと感じた点は以下です。
・対面で緊張することはない
・じっくり考えながら自分の正直な思いや考えを文章で述べることができる
・カウンセラーからのメールをじっくり読んで解釈することができる
・カウンセリングの中で気づいたことや今後の参考になることを、ゆっくり書き留めておくことができる
カウンセラーとの相性の不安
この不安を大別すると以下の2つにわかれるようです。
・抱えている悩みの種類が多く、どんなカウンセラーに相談すればいいかわからない
・カウンセラーと相性が合わなかったらどうしよう
この解決策は、以下の2点で解決できます。
- 様々な領域のカウンセラーの中からマッチングをしてくれるサービスを利用する
- 万が一合わなかったらカウンセラーを変更してくれるサービスを利用する
私が受けたカウンセリングは、最初にオペレーターの方に相談したい内容を伝え、適切なカウンセラーをマッチングしてくれた後に、カウンセリングをスタートするというものでした。
カウンセリングサービスのHPなどで、以下のように、取り扱っている相談内容が示されているので、ご自身のお悩みが含まれているかチェックしてみてください。
・対人関連
・将来・仕事関連
・身体関連
・子育て関連
・感情コントロール関連
・自己実現関連
ご自身のお悩みが含まれてさえいれば、あとは適切なカウンセラーを選んでもらえるので、安心して受けることができます。
万が一に備えて
また、人間対人間ですから、万が一ということもありますので、カウンセラーが変更可能なサービスを利用するのもポイントです。
プライバシーの不安
相談内容が漏れる心配は、以下の2点が考えられます。
- カウンセラーから漏洩する
- 相談中に聞かれる
- カウンセラーから漏洩する
企業の信用問題に関わりますので、これはほぼ考えられないと思っていいでしょう。カウンセリングを行う際にも「守秘義務を厳守する」といった旨を、改めて伝えてくれるので安心して受けることができます。
- 相談中に聞かれる
オンラインの対面カウンセリングや電話カウンセリングなどを、人のいる場所でする場合はリスクがあるでしょう。(ちなみに、カラオケ店は個室ですが、監視カメラがあるので個室であろうとNGです。)
プライバシー環境を確保できない方は、メールカウンセリングがおすすめです。カウンセリングの始めから終わりまで、自分のパソコンやスマホにメールが届くだけなので、自分が誰かに見せない限りはもれることはありません。さらに厳重にするならば、カウンセリングが終わった後、メールをすべて削除すれば完璧です。
カウンセラーの反応がこわい
カウンセリングは問題を解決するために行うので、カウンセラーの反応で、逆に混乱したり、傷を深くするようなことは絶対避けたいですよね。
カウンセラーの反応については、こんな悩みがあるようです。
- 説教されたら嫌だな。怒られたら嫌だな。
- 適当にアドバイスされたり、励まされたら嫌だな。
- こんなに軽い悩みで相談したら笑われるんじゃないか。
私もこれはとても不安でした。でも、実際に受けてみたら、心配はまったく無用だったことが分かりました。
まず、以下の悩みについてですが、
- 説教されたら嫌だな。怒られたら嫌だな。
- 適当にアドバイスされたり、励まされたら嫌だな。
お説教するとか、一方的に何かを押し付けてくるということは一切ありませんでした。
カウンセラーは相談者が自ら問題を解決するための思考をサポートする立場として、基本的には相談者が話したことの確認と質問のみを投げかけます。こちらが求めていないのに、方針や結論めいたこと、アドバイスを押し付けてくることはありません。
次にこちらについてですが、
- こんなに軽い悩みで相談したら笑われるんじゃないか。
私も受ける前は、「自分の中では深刻な問題だけど、他人からみたらばかばかしいと思われて、軽くあしらわれたらどうしよう。」そんなことを何度もぐるぐると考えていました。
でも実際受けてみたら、まったく問題ありませんでした。それもそのはず。カウンセラーは、問題や悩みを抱える依頼者に対して、専門的な知識や技術を用いて援助を行う役割です。つまり、カウンセラーが焦点を当てているのは、悩みの質や内容ではなく、「依頼者が悩みを抱えている」ということ自体なんですよね。
自分が悩みだと自覚しているなら、それは立派なカウンセリングの対象です。是非、安心して相談してみてください。
まとまった時間がとれない
仕事をしていると、平日は残業が入る可能性が高いし、休日は休日で忙しく、なかなかまとまった時間をとるのは難しいですよね。
そういった方は、予約が必要なカウンセリングではなく、予約が不要なメールカウンセリングを選ぶことで解決できます。
私は、移動中、休憩時間、昼食の時間など、隙間時間をみつけては、メールを書いていました。カウンセリング期間中、残業が深夜まで及ぶことも多々ありましたが、そんな中でも、まったく影響なくカウンセリングを進めることができました。
まとめ
以上、「カウンセリングにはどんな効果があるの?」という疑問について、実際に受けた例を元にお話ししてみました。
改めてポイントをまとめると、以下になります。
- カウンセリングには効果がある。
- ただし、確実に効果をあげるためには、自分なりの工夫も必要。
- 不安はたくさんあるけど、不安を解消する方法もたくさんある。
私はカウンセリングを受けたことで、一生背負って生きていかなければいけないというほど深刻に考えていた悩みが、いつでも自分の意思次第で状況を変えることができると考えられるようになりました。
それはプロの視点を借りて共に問題を眺めることで、個人の悩みが一般的な悩みへと昇華され、いい意味で、問題との距離をおくことができたからだと感じています。
これは、長い間一人で悩みを抱え込んできた私にとって衝撃的な経験でした。この経験は、きっとこれからもジワジワと人生の質を底上げしてくれるはずです。
洋服2枚ほどのお値段で、人生の質がアップするならものすごく安いものだと思います。悩んでいる方は、是非チャレンジしてみてください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!