年の初めには、「今年こそ良い年にするぞ」と心に決めて目標をたてる方も多いと思います。移住する、起業する、新しいことにチャレンジする、など。
しかし、数か月が過ぎると、まだその目標に取り組んでいないことに気づきます。
時間があっという間に過ぎて、一年の終わりには「時間がなかっただけ」「予想以上に難しかったからしょうがない」などと、目標を達成しなかった事実を正当化。そして、また新たな一年がやってきて「今年こそ・・・」と、目標を立てるも結局同じことを繰り返す。
こんな方は多いのではないでしょうか。
この記事では、このループから逃れるための解決策をご紹介します。
この記事を書いている私は、編集やコンサルの仕事の中で、経営者や企業のトップランナーなど、会社や業界の第一線で活躍する多くの人にインタビューをしてきました。
そんな経験の中で感じた、「目標を達成できる人」と「達成できない人」を隔てるポイントをふまえて、ご紹介していきたいと思います。
目標を達成できない理由と３つの解決策
「目標を達成できる人」と「達成できない人」を隔てるもの、それは、私たちの潜在的な価値観や考え方に関係があります。
「今年こそ目標を達成して、良い年にするぞ！」と意気込んだのにも関わらず目標が達成できなかったのは、決してあなたが怠け者だったり、時間がなかったり、難易度が高かったからではありません。
具体例で説明します。
たとえば、仮にあなたが１年のはじめに「今年は年商1千万を達成するぞ」という目標をかかげたとします。その時、頭の片隅でこんなことを考えていたりしないでしょうか。
- こんな目標を口にしたら拝金主義だと引かれるかも。
- 隙間時間を有効活用したいけど、仕事後の飲み会は断りにくいなぁ。
- 達成できるかわからないのに勉強代や準備にお金かけるのはもったいない。
- 移動時間も休日も作業するなんて、「ストイックだね」と笑われそう。
私たちはこういった価値観や考え方に基づいて、実は自ら目標を達成しないことを選びとっています。そのため、目標設定を行う際には、目標の達成を邪魔する”潜在的な価値観や考え方”を考慮することが大切です。
目標達成を邪魔する”潜在的な価値観や考え方”を考慮した、目標設定の方法
５～10年の長期ビジョンを持つ
目標達成を邪魔する価値観や考え方に自覚的になる
目標達成にふさわしい人物像を明確にする
一つずつ、さくっと解説していきます。
5～10年の長期ビジョンを持つ
1年に焦点を当てた近視眼的な見方では、目の前の不安や恐れ、現在持っている価値観に引きずられてしまいます。
- あなたはどんな人生を送りたいですか。
- あなたはどんな人間でありたいですか。
- ビジネスの収益はどのくらいを望みますか。
- 家族とどのように関わりたいですか。
- あなたの５～10年の長期ビジョンについて具体的に考えてください。
5～10年の長期スパンでビジョンを立てたあとは、逆算していきます。
- 5年の長期ビジョン
- 1年後にどこまで成し遂げる必要があるか？
- 半年後には？
- 今月は？
- 今週は？
こういった具合に、短期目標を設定していきます。
「3年後のことなんてわからないよ！」と思うかもしれませんが、大体で大丈夫です。行動内容や、行動するペースを決める目安になるものなので、正確でなくて構いません。
例えば「5年後に年商1億を達成する」というビジョンならば、「3年後に年商300万」とは考えにくいですよね。年数から考えると、大体「3年後には年商5千万くらい」と考えるのが妥当かと思います。
このようにして長期ビジョンから目の前の目標にまで逆算することで、目の前の不安や恐れ、現在持っている価値観に引きずられることなく、今現在の行動を見立てることが大切です。
目標達成を邪魔する価値観や考え方に自覚的になる
たとえ心底ワクワクする素敵なビジョンを設定したとしても、私たちの潜在意識には、その達成を妨げる様々なものが渦巻いています。
ビジョンに反する潜在意識があなたをビジョン達成から遠ざける
- 挑戦するのは怖い
- 不安
- 人からどう思われるだろうか
- 失敗して笑われたらいやだな
- 自分なんて能力がないからきっとできない
このようなビジョン達成に反する意識や感情を持っていると、目標に近づく機会を無視してしまったり、見逃してしまったりする可能性があります。
あるいは、憧れの人を「自分が見習うべき指導者や助言者」として見るのではなく、自分とは別世界にいる人としてとらえてしまうかもしれません。
どれだけ目標を意識していても、ビジョン達成に反する意識や感情に対処しないでいると、それはあなたの潜在意識の中で着実に足を引っ張り続け、あなたを目標達成から遠ざけてしまいます。
「笑われたら嫌。でも一目を気にして人生を無駄にするのはもっと嫌。だから行動しよう。」という風に、このような意識や感情があることを自覚しつつ、目標達成に向かう道を意識的に進んでいくことが大切です。
ビジョンに反する潜在意識はネガティブなものだとは限らない
ビジョンに反する意識や感情は、上記で述べた「世間体や不安や遠慮、恐怖」などのように、明らかにネガティブなものとは限りません。
たとえば、「自分の幸せを追求するのは身勝手だ」「お金よりも周囲との調和のほうが大切だ」といった一見正しいと思われるものも、あなたのビジョン達成を邪魔する可能性があります。
こういった考え方や価値観が間違っていると言っているのではありません。
でも、あなたの目標達成にとって障害となる考え方であれば、あなたにとっては不要なものかもしれません。この価値観は今後も持つべきものなのか？と考えてみる必要があります。
小さい頃から育んできた価値観や考え方も疑ってみる
特に、両親から言い聞かされてきた価値観や考え方も、あなたの潜在意識にすりこまれている可能性があります。
意識的に「自分の幸せを追求するのは身勝手な行為だ」と思っていないとしても、目標に向かって迷いなく行動をしていない限り、その価値観はまだあなたの行動を無意識的に支配しています。
- あなたが大事にしている価値観や考え方はどのようなものですか？
- あなたの行動を潜在的に支配している価値観や考え方はどのようなものですか？
もしそれらがあなたの目標達成を妨害するものであると判断したならば、手放してしまってもいいかもしれません。
あなたを目標達成からひきずりおろす、それに反した価値観や考えた、感情に細心の注意を払ってください。
目標達成にふさわしい人物像を明確にする
あなたの目標を達成するのにふさわしい人物像を明確にイメージすることが大切です。
- そのレベルに到達するために、どんな行動や信念が必要ですか。
- どのような資質が必要ですか。
- どんな思考パターン、行動パターン、習慣が必要ですか。
- 逆に、何を手放す必要がありますか。
この人物像は、あなたの未来像です。あなたの可能性を最大限に引き上げ、目標達成に近づける考え方と価値観を再インストールしてください。
成功者のあたりまえ行動・考え方を観察する
第一線で活躍する人たちは、「なぜその行動をとったのか？」「なぜそう考えるのか？」そのように聞くと、「特に考えていない」「無意識に」そう答える人が多いように感じました。
成功者ほど、その成功に至るための思考や行動が“あたりまえ化・無意識化”しています。
自分の憧れる人、自分の目指す目標を既に達成している人物が、無意識にしている考え方や行動、日々の習慣などを観察してみてください。多くのヒントが得られると思います。
1mmずつの変化が大きな違いをつくる
「自信がない」、「時間がない」、「家庭があってそれどころじゃない」、「恵まれた環境じゃない」、そう思う方もいるかもしれません。
でも、第一線で活躍している方々も同じように、様々な困難を抱え、その上で目標を実現しています。
その秘訣を聞くと、このようにおっしゃる方が多いです。
「日々の1mmの変化」によって生まれた成長が、自分の当たり前基準を底上げし、結果的に自己の大きな成長、目標実現につながります。
日々の習慣から変えていく
「今年はやりきったな～！」そう思える1年の最後を迎えてみませんか。
目標を達成するために、以上の３つを実行してみてください。
目標達成のための日々の習慣
下記３点について思いついたことを、日々メモに記録する
下記3点について、日々日記をつける
下記３点について、周囲の人にはなす
目標設定方法
５～10年の長期ビジョンを持つ
目標達成を邪魔する価値観や考え方に自覚的になる
目標達成にふさわしい人物像を明確にする
上記を日々意識して、少しずつ行動することで、「目標を達成できる人」と「達成できない人」を隔てるあらゆる違いが生まれていきます。
是非今日から始めてみてくださいね。
さらに潜在意識のケアを深めたい方に。
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ここまでお読みいただきありがとうございます。
