- ブログを伸ばしたい
- ブログが伸び悩んでいる
- 読まれているけど、なかなか成約しない
こういった方向けに、以下の内容を解説していきます。
ブログを伸ばすために追跡すべき3つのKPIまとめ
- ファネルを活用して成約確度を高めるためのKPI
- ブログ訪問者数を増やすためのKPI
- 読者のニーズを把握するためのKPI
以下の内容もふまえてご紹介していきます。
- KPI管理に役立つフレーム
- KPIを活用するコツ
- KPI管理のルーティーン
今回は「ブログのKPI」の話ですが、インターネットビジネス全般に適用できる内容だと思います。お役立ていただけると嬉しいです。それでは進めていきます。
KPIを追跡すべき理由
KPIとは「Key Performance Indicator」のことで、要するに「目標達成度合いを計るための最重要視すべき指標」という意味です。
日常生活のなかのKPI
「KPI」という言葉にはあまり耳馴染みがない方もいるかもしれませんが、誰もが日常生活の中でつかっているものだったりします。
たとえば、ダイエットにおける体重です。目標体重を決めて、その増減の原因を探り、ダイエットに役立てています。ほかには、偏差値やマラソンのタイム、健康診断の数値なども同様です。
KPIを追跡すべき理由
以下の3つです。
- 客観的データで目標と現実のギャップを把握できる
- 事実に基づいて仮説を立てるため、効果的な改善を行うことができる
- モチベーションをアップする
ブログもKPIを活用することで、効率よく読者が集まるブログを構築し、成約率を高めることができます。また、改善の成果を定期的に観測することはモチベーションアップにもつながります。
KPIに貢献しない行動で時間を無駄にしないよう、常にKPIに焦点を当てて行動することが大切です。
ブログを伸ばすために追跡すべき3つのKPI
以下の3つです。
ブログを伸ばすために追跡すべき3つのKPIまとめ
- ファネルを活用して成約確度を高めるためのKPI
- ブログ訪問者数を増やすためのKPI
- 読者のニーズを把握するためのKPI
ひとつずつ解説していきます。
ファネルを活用して成約確度を高めるKPI
アフィリエイトブログの成約確度を高めるKPIです。
追跡すべきKPIは次のとおりです。
一般用語になおすと、下記になります。
これは、「ブログの訪問者がブログを訪問し、広告をクリックし、商品を購入するまで」のプロセス上にあるKPIです。
プロセス上にある各KPIをあげていくことで、成約に至る確度を高めることができるというわけです。
読者の心理プロセスとKPIの整理
読者のブログ訪問から、商品購入に至るまでの心理プロセスに沿って、KPIや施策例を整理するとこんな感じになります。
ブログ開始初期の目標目安
ブログをはじめてしばらくは、クリック数や成約率が0%の状態が続き、KPIが追跡できる状況ではないので、
まずはPV数「30,000」を目安にするとよいでしょう。
ブログ開始中期以降のKPI管理方法
PV数30,000を超えると、徐々にデータがとれてきます。そのデータを元にKPI管理をおこなっていきます。
具体例で説明します。
1.実績データを入力する
ここでは、仮に1月の実績を以下(赤枠)とします。
データは以下から引用してきます。
- 実績データ(広告の成約件数を除く)は、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールから取得。
- 広告の成約件数と広告収入実績は、お使いのASPやGoogleアドセンスなどの件数や収益を合算して記入。
- KPIは割り算するだけ。自動計算したい場合は下記のエクセルシートをお使いください。
>>エクセルシート(無料)をダウンロードする
2.翌月の目標収入を決める
次に、翌月2月の目標とする「広告収入の金額」を決めます。ここでは仮に2月の広告収入目標を「5,000円」とし、グレー部分は前月(1月分)のデータを引用します。
表に記入するとこうなります。
3.翌月の目標数値を計算する
あとは空欄箇所を、計算式に基づいて計算するだけです。
ブログ開始中期以降の目標値の出し方は以上です。あとは、「データ」欄にある数値を目標に、「分析・仮説、改善、検証」を繰り返していくのみです。「分析・仮説、改善、検証」の具体的な方法は、この記事の最後でご紹介していきます。
ブログ訪問者数を増やすためのKPI
ブログの訪問者数を増やすには、ブログの外から人を呼び込む仕組みが必要です。そのために観測すべきなのが、この「訪問者数を増やすKPI」です。
具体例は以下です。
- Twitterのフォロワー数
- Twitterのリツイート数
- Pinterestのフォロワー数
- Pinterestのリピン数
- Youtubeの登録者数
- Instagramのフォロワー数
SNSでブログに関する情報発信を行うことで、あなたの発信に興味を持った人をブログに誘導することができます。また、自分が発信するだけでなく、リツイートやリピンなど第三者によるシェアを促進することも大切です。第三者によるシェアは、あなたの発信への信用度、拡散力を高めるからです。
まずは絞るのもあり
流入口を増やすためには、上記全てを増やしていくのがおすすめではありますが、時間も労力も分散してしまうので、絞るのもありです。絞るならブログへの流入度が高いTwitterとPinterestがおすすめです。特にPinterestは成果が出るのが早いです。
1日だけ猛烈にピンを増やした時は、インプレッションが「3」から「200」に爆上がりしたこともあります。
しかし、爆上がりするものは、継続しないと爆下がりします。コツコツ積み上げていきましょう。
KPIを高めるためのSNS運用例
このようなSNS活動を日々コツコツおこなっていきます。
- リリース記事をアップする
- 記事の内容を部分的にコピペしてツイートする
- 自分の過去ツイートのリツイートをする
- ブログ作成中の学びや気づきをツイートすつ
- ブログとピンタレストをRSSフィード連携する
- 1日30個など数を決めてリピンする
- 一貫性のあるアカウントづくりをする
ポイントは、ブログの内容を再利用することです。時間や労力は限られているので、ブログ構築以外はなるべく省エネでいきましょう。
中級以上編
ブログがある程度のトラフィックを定期的に得るようになったら、ブログの外から人を呼び込むだけでなく、ブログ訪問者によるSNSシェアの促進も対策していくといいでしょう。プラグインを使えば、訪問者があなたのブログをSNSで拡散しやすくするための機能を追加することも可能です。
こちらの記事が参考になります。
SNSでのシェアを促すボタンを追尾型で設置することなどができます。ある程度訪問者数が増えてきたら、検討してみてください。
読者のニーズを把握するためのKPI
ブログに寄せられるコメント数は、訪問者の興味関心を知るための有効な指標です。
具体例は以下です。
- ブログに寄せられるコメント数
- SNSでのリプやシェア数
反応が多いものは、おそらく読者が興味を持っている内容です。少なくとも、その投稿やトピックについて、読者が興味を持つ要素(タイトルやキーワード、写真、取り上げた人やものなど)があるということです。
ですから、検索やリンクなどからの流入と比べると、より潜在顧客の興味や関心を把握することができる指標と言えます。
このKPIを高めるためには、パターンを読み取ることが大切です。特定のトピックが一貫して、多くのコメントやシェアを集めていると気づいたら、その要素を分析し、新たなコンテンツに転用します。
そうすることで、ユーザーの興味や関心に刺さる記事作りに役立てることができます。
読者の行動を可視化するツール
ヒートマップツールを使えば、訪問者が記事中でクリックした箇所や、多くクリックされている箇所を知ることができます。
こちらの記事が参考になります。
訪問者の行動を可視化することにより、人気の低い・高い内容を把握し、より良質なコンテンツ作成に役立てることができます。
読者の反応は変化する
なお、読者の反応は日々変化します。
たとえば私のブログやツイッターの場合、現在は「ブログ初級者、目標達成、行動力」このあたりの反応が大きいですが、最初の頃は「目標達成、行動力」への反応はほとんど見られませんでした。
おそらく読者の期待が変化するからだと思います。定期的に「分析、仮設、改善、検証」をしてみてくださいね。
KPI管理のルーティーン
3つのKPIのご紹介は以上です。
最後に3つのKPIの中でお伝えしてきた「分析、仮設、改善、検証」の手順について、もう少し具体的にご説明します。
KPI管理は記録するだけでなくて、このルーティーンを回してはじめて役に立ちます。ここでは、「ブログ訪問者を増やすためのTwitterのKPI」を例にご説明していきます。手順は下記の通りです。
KPI設定
これまでのデータをもとに、目標のKPIを設定します。たとえば、「Twitterのフォロワー数100人増」など。定期的に検証できるように、エクセルにまとめておくのがおすすめです。
分析
フォロワーが増えた時の動きを分析し、その理由の仮設を考えます。
分析の切り口は例えば以下のような感じ。
- 読者のどんな課題や要望にこたえていたか?
- 読者の共感を得た要素は?
- 読者の興味をひいた要素は?
- 使用したキーワードは?
- 取り上げたテーマは?
- 読者の満足度を上げた要素は?
- 読者が魅力的に感じた要素は?
- インフルエンサーとのからみがあったか?
- リツイートの内容は?
上記のような切り口から立てた仮説は、以下のような感じ。
- ブログ運営をある程度自力で運営できるようになってきたが、なかなか読者が集まらなくて困っている人の課題にこたえたから。
- キーワードは「ブログ運営 集客」
- 具体的な方法が紹介されていることに魅力を感じたから。
- ノウハウをまとめた画像の評判がよく、たくさんリツイートされたから
改善
上記の仮説に基づいて、ツイートを量産します
例えば以下のような感じ。
- ブログ運営の集客に便利なツール
- ブログ運営の集客で追跡すべきKPI
- ブログ運営の集客に困ったとき見本にすべきブログ
- ブログ運営の集客に有効なノウハウをまとめた画像
検証
1日ごと、1週間ごと、毎月など、定期的にデータの変化を検証していきます。あとはこの繰り返しです。
定期的に行うことで、「何に焦点をあて、何を捨てるのか」、これらを理解することが大切です。成功パターンを把握し、発信の精度をあげていきましょう。
最初は一つだけでOK
はじめから3種類とも一気に管理しようと思うと負担になるので、最初は一つだけでOKです。ブログを伸ばすという目的から考えれば、真っ先に「成約確度を高めるブログのKPI」管理をするのがおすすめです。
とはいえ、成約確度はそこまで急速に変化が出るものではないので、モチベーション維持が難しいです。
なので、ブログ開始初期はブログの記事をひたすら増やしつつ、「TwitterのKPI」管理でブログ訪問者を増やすのを一つの目標にしてもいいと思います。
私も最初はTwitterのKPI管理から始めました。Twitterはすぐに成果が表れるのでモチベーション維持がしやすく、継続する中で成功パターンのノウハウがたまってくる感覚もつかめます。
慣れてきた頃に、3種類すべてのKPIを取り入れれば、スムーズに運用できると思います。というわけで、KPI管理を取り入れて、効率的にブログを伸ばしていきましょう。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。