これからブログを始める方「効果的なテーマやカテゴリの決め方を知りたい。」
既に運用中の方「ネタ切れしてきたし、いつも記事分類に迷うから、テーマやカテゴリを見直そうかな。」
こういった方向けの記事です。
以下5つの点からお伝えしていきます。
この記事でわかること
- 稼げるブログの条件
- アクセスが集まるブログとは
- ブログテーマの決め方
- ブログカテゴリの決め方
- SEOに効果的なカテゴリ分類のポイント
これを書いている私は、メディア運用歴約10年。中小から大手上場企業など様々な規模のお客様向けに、メディアの企画・設計コンサルから実運用まで一連の工程を担当してきました。そういった経験をふまえてお伝えしていこうと思います。
少しでもお役に立てたら嬉しいです。それでは早速進めていきます。
稼げるブログの条件とは
答えはシンプルで、「アクセス数が多いこと」です。
たとえ成約率は変わらなくても、 アクセスが多くなるほど売り上げUPが見込めます。たとえば、成約率が同じ1%だったとしても、100人集まるブログと、1万人集まるブログでは成果が異なりますよね。
また、広告主に対しても、あなたのブログがアクセスの多く集まる、成約率が見込める優良Webサイトだと認知されれば、情報を充実させる上でも有利になります。
では、どうすればアクセス数が集まるブログを作れるのか。次の項でお話しますね。
アクセスが集まるブログとは
結論は、『特化ブログ』です。その理由は下記の通りです。
特化ブログがアクセスを集めやすい4つの理由
- 1つのテーマに対する多角的な課題解決策や情報が集約されているので実用性が高いから
- 専門サイトは印象に残りやすいため、再訪の確率が高まる。また、専門的な情報が集まっているサイトということが信頼につながり、ブックマークもされやすくなるから
- 同じ課題を持っている人に紹介してもらえる確率が高まるから
- 運営者は一つのテーマに絞って常にアンテナを立てて生活していれば、日常の中で関連ニュースを見つけやすくなるなど、ネタを発見しやすくなり。一定の更新頻度を維持できるから
わかりやすいように具体例で考えてみますね。
具体例:インナーを調べる場合
例えばあなたが読者だと仮定して、「山登りに適したインナーはたくさんあるけど、結局どれが一番いいのかな~」と考え、「インナー 最新作」と検索したとします。
そうして出てきた結果が、「各メーカーの最新作一覧」みたいな記事だけだと、結局どれがいいの?となりますよね。シーンや機能別で比較したり、ブランド別で検索したり、色や形やデザインで比較したりしたいですよね。
こういった時に、「インナー比較専門ブログ」があれば、色々な面から欲しいインナーについて検索できるのでとても便利です。また、「インナーの比較専門ブログ」と認知されれば、「また困った時はここを使おう」ということでブックマークされる確率も高まります。
あとは、経験上で思うのは、「特化メディアの拡散力の高さ」です。「インナーの比較専門ブログ」といった特化ブログはキャッチーで印象に残りやすいので、同じ課題を持った人の間で口コミで広がりやすいのです。
一方、雑記ブログは、「情報が分散しやすいため、読者が情報を探しにくい。さらに、読者が知りたい情報に関する網羅性が低くなりやすく実用性が低いため、アクセスも集まりにくく、稼ぎづらいブログになりやすい」ということになります。
ということで、ブログを作るなら特化ブログがおすすめです。テーマはどうやって決めたらいいか。ということで、次の項で解説していきますね。
ブログテーマの決め方
大切なのは、以下2点です。
- 自分の好きなことや得意なこと
- たくさん語れること
趣味や、興味のあること、知らずに長く続けてきたことなどを箇条書きにしてみてください。その中で、深く、数多く語れそうなものを選べばOKです。
はじめはとにかく記事を増やして内容を充実させ、アクセスを高めることが大切なので、経験や自分なりのうんちくを語れるものがおすすめです。
間違っても、「売れそうだから」とか「広告単価が高いから」などという理由で、特に好きでもないテーマにしてしまうとネタ切れしたり、なかなか成果につながらず、挫折してしまいかねません。仮になんとか継続ても、読者が共感できない、商品やサービスの魅力を感じない記事から商品を購入する確率は低いと思います。
ということで、熱量が高く、こだわりのあるテーマを選んでみてください。
テーマが決まったら、次にカテゴリを決めていきます。次の項でご説明しますね。
ブログカテゴリの決め方
「ブログカテゴリ」とは、記事内容ごとの分類のことです。 各記事をカテゴリ別に分類し、カテゴリの一覧を表示することで、読者が情報を探しやすくなります。読者が目的の記事を探しやすいカテゴリを考えましょう。
まずは具体例でご説明していきます。
具体例:ブログカテゴリの具体例
例えば、ブログテーマが「リュック比較専門」ブログの場合
ブランド別・・・パタゴニア/コロンビア/ノースフェイス
機能別・・・撥水・防水加工/収納・整理/フィット感
シーン別・・・登山/トレイルラン/旅行
上記のように、テーマに沿ったカテゴリを設定しましょう。
ブログカテゴリ設定のコツ
コツは、「テーマは目的、カテゴリは課題」と考えることです。
例えば下記の通りです。
目的:リュックを買う
課題:信頼できる「ブランド」を探したい
「機能」が充実しているものを探したい
「シーン」に合ったものを探したい
ワードプレスでは親カテゴリ、子カテゴリのように階層構造を作ることができます。
先ほどの例で示すと、下記の通りです。
【親カテゴリ①】ブランド別・・・【子カテゴリ】パタゴニア・コロンビア・ノースフェイス
【親カテゴリ②】機能別・・・・・【子カテゴリ】撥水・防水加工・収納・整理・フィット感
【親カテゴリ③】シーン別・・・・【子カテゴリ】登山・トレイルラン・旅行
どのようにカテゴリを分ければ、テーマをわかりやすく分類できるかを考えてみてくださいね。
以上でテーマとカテゴリ設定に関するご説明は終わりなのですが、実際に運用する際にはSEOに影響する注意点があるので、次の項でご説明したいと思います。
SEOに効果的なカテゴリ分類のポイント
本論に入る前に少し前置きです。そもそもですが、カテゴリ分類がなぜSEOに影響するのでしょうか。
それは、ブログの構造を決定づけるカテゴリ分類は、「読者にとっての情報の探しやすさに影響を与えるものであると同時に、検索エンジンから見たわかりやすさにも影響を与えるから」です。
適切にカテゴリが整理されていれば、検索エンジンから「良いサイトである」と認識され、評価されます。逆に、カテゴリ分類がわかりにくいと、検索エンジンからの評価も落ちてしまいます。
ですので、カテゴリ設定は読者価値を高めるためにも、SEO効果を高めるためにも、わかりやすく分類することが大切です。
それでは、SEO的に効果的なカテゴリ分類のポイントについてご説明します。結論は下記の通りです。
SEO的に効果的なカテゴリ分類のポイント
- 1記事に設定するカテゴリーは1つだけ
- カテゴリ内に無関係な記事を入れない
- カテゴリの数は3つ程度におさえる
- 1つのカテゴリに複数要素を入れない
- パンくずリストを設置する
一つずつ、簡単にご説明していきます。
1記事に設定するカテゴリーは1つのみ
例えば、1つの記事を「シーン別、機能別」といった複数のカテゴリに分類してはなりません。1つの記事が複数のカテゴリをまたいでいると、検索エンジンから「整理されていないWebサイトだ」とみなされてしまいます。
「1記事に設定するカテゴリは1つのみ」でお願いします。
カテゴリ内に無関係な記事を入れない
例えば、「シーン別」というカテゴリなのに、全然シーンに関係ない記事が入っているみたいな例です。どこのカテゴリにも該当しないような記事ができた時に、ついやってしまいがちかもしれません^^;
どこにいれようか迷うということは、そもそもカテゴリ設定がうまく整理されていないということなので、カテゴリ設定を見直してみてください。
カテゴリの数は3つ程度におさえる
あまり数が多いと、読者が求める情報を探す際に迷ってしまいます。
数は特に決められてはいませんが、3つくらいが妥当かなと思います。「3つの中から選んで」と言われれば探しやすいですよね。
大きく3つに明確に切り分けられるカテゴリを、いろんな切り口から探してみてください。
1つのカテゴリに複数要素を入れない
たとえば、「旅行・英語」というようなかたちで、1つのカテゴリに複数要素が混ざってるのはNGです。理由は、繰り返しになりますが、曖昧な分類だとユーザーの利便性を損なうことと、検索エンジンからの評価が落ちるからです。
こういった場合は、「旅行」「英語」というように別々のカテゴリに切り分けるか、どちらかを落とすか、内包する新たなカテゴリを考えるなど、検討してみてくださいね。
パンくずリストを設置する
パンくずリストというのは、「今表示されているページが、ブログ全体の構造の中のどの位置にあるページか」を示すもので、ページ上部に設置されています。
例えば下記です。
初期は記事が少ないので不要ですが、記事数が増えてきたら、パンくずリストを設置しましょう。階層構造にすることで、読者が情報を探しやすくなります。
設置した場合と、設置していない場合の構造を見ていただくと一目瞭然です。以下の通りです。
パンくずリストを設置してあると、階層構造で情報が整理されるので、欲しい情報を探すのが容易になります。一方、パンくずリストを設置していないと、同一レイヤーに膨大な記事が横並びになるので、欲しい情報にたどり着くためには、すべての記事を一つひとつチェックせねばなりません。
パンくずリストの設置方法は色々ありますが、プラグインでも可能です。例えば「Breadcrumb NavXT」など。詳しくはググってみてください。
説明は以上になります。
まとめ
最後にポイントをまとめます。
- 稼げるブログ条件とは「アクセス数が多いこと」
- アクセスが集まるブログとは、「特化ブログ」
- 特化ブログがアクセスを集めやすい理由は4つ(実用性・印象に残る・拡散力・更新頻度が維持できる)
- テーマの決め方は2つ(好き・得意、たくさん語れる)
- ブログカテゴリ設定のコツ(「テーマは目的、カテゴリは課題」と考える)
- SEOに効果的なカテゴリ分類のポイントは5つ
テーマやカテゴリ設定の方法を「稼げるブログの条件」から考えてみました。
テーマやカテゴリ設定は、お店の看板や商品を決めるみたいなものです。
なんでも屋さんより、「何のお店か、何を売っているか」がはっきりしているお店の方が魅力的ですよね。また、 「何のお店か、何を売っているか」 が曖昧なお店は、提供価値が伝わりにくく、印象にも残りにくいものです。
私がメディアを担当していた企業さんは、テーマやカテゴリの検討に1、2週間かける場合さえありました。そのくらい、成果に大きく影響する重要度の高い工程だということです。
実際に運営しながら何度も迷うところだと思いますが、とても大切な部分なので、是非よく検討してみてくださいね。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。