「ブログをなんとなく運営しているけど、もっと読まれるにはどうしたらいいんだろう?」
こういった疑問にお答えします。
これを書いている私は、ブログ運営をはじめて約2年目になります。現在は収益5桁を達成し、上位記事も増え、広告掲載のお問い合わせなどをいただいたりなど、それなりに成果も出てきています。
そんなわけでブログ初心者の方から、もっと読まれるブログづくりについてご質問をいただくことも出てきたので、自分なりの方法をこの記事でまとめたいと思います。
少しでもお役に立てれば嬉しいです。それでは進めていきます。
読まれるブログの条件
結論は下記の通りです。
読まれるブログの条件
- 必要な情報が掲載されていること
- 必要な情報を取得しやすいこと
- 他のサイトにはない魅力・価値があること
- 見つけやすいブログであること
まず基本的なことですが、読者さんのお悩みを解決する必要な情報が掲載されていること。(①)さらに読者がブログ内に入った時にどこにどの情報があるかがわかりやすく示されており、必要な情報が探しやすい状態であること。(②)
さらに他のサイトと比べた時に、ほかにはない独自の価値や魅力があることは選ばれるために必要な条件です。(③)また、一度離脱してしまっても「あのブログの記事をもう一度見たい」と思い出した時に探しやすいブログ名だと再訪率がUPします。(④)
ということで、上記の4点を実現するのに必要な設計は下記の通りです。
読まれるブログづくりに必要な設計
- ジャンル選び・ターゲット設計:必要な情報を掲載する
- カテゴリ設計:必要な情報を取得しやすくする
- 差別化:他のサイトにはない魅力・価値をだす
- ブログタイトル決め:見つけやすいブログにする
例えるなら、ハイキングコースみたいなものだと思います。魅力がわかりやすく示されておらず、道も標識もない。こういった山に登る人は多分あまりいないと思います。
反対に、「初心者向けの山です」「この山では多様な高山植物がみられます」「この道を行けば頂上に登れます」などとわかりやすく示されていれば、人は自然と集まります。
基本が大切
ここまで読むと、そんな基本的なこと?読まれるためには、もっと特別なことが必要なのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、ほかにも色々な方法があります。
読まれるためのブログづくり:様々な方法
・YoutubeやInstagramなど、複数発信を行いながらアクセスを集める
・インフルエンサーに記事を取り上げてもらう
・良質な被リンクを集める
こういった方法も確かに効果があると思います。ですが、あくまでもサイト設計がきちんとできていてこそだと思います。
たとえばもし、インフルエンサーに記事を取り上げてもらったとしても、必要な情報が掲載されていなかったり、読みにくいブログだと、すぐに離脱してしまうでしょうし、再訪問してくれる可能性は低いです。
逆にサイト設計がきちんとしていれば、それだけで自然とアクセスが集まるものです。ということで、まずはサイト設計をきちんと行うことをおすすめします。
サイト設計は長く読まれ続けるためにも不可欠
読まれるブログづくりに必要なサイト設計は、“長く読まれ続けるため”にも不可欠です。
- 再訪率UP
- SEO効果UP
- 管理しやすさUP
サイト設計を行うことは、このような効果にもつながります。
必要な情報を取得しやすく、他のサイトにはない魅力・価値があれば再訪率がアップしますし、わかりやすいカテゴリ分類は、SEOに効果的です。また、記事作成・記事分類がしやすいと、作業効率がアップし、ブログ運営の継続性にもつながります。
ということでサイト設計は、短期的にも長期的にも成果を出すために重要な工程です。「後回しにしがち…」という方も多いかもしれませんが、記事を書くこと同様に大事なことなので、ぼちぼちがんばりましょう。
ということで、次の章でサイト設計を行うプロセスをご紹介していきます。
サイト設計でやるべきことまとめ
以下の通りです。
サイト設計でやるべきこと
- 発信テーマ設定(ジャンル選びと差別化について)
- ターゲット選定
- マネタイズ設計
- カテゴリ設計
- ブログタイトル決め
一つずつご説明していきますね。
発信テーマ設定
発信テーマは、あなたのスキルや経験がある「ジャンル」とあなたの「キャラクター」の掛け合わせで決めていきます。
テーマ=「スキルや経験のあるジャンル」×「キャラクター」
なぜ、キャラクターを掛け合わせる必要があるのか?
「スキルや経験のあるジャンル」に「キャラクター」を掛け合わせることで、内容の切り口や書きっぷりが変わります。それがコンテンツの独自価値となって、他との差別化につながるからです。
たとえば私たちが普段読んでいる雑誌やWebメディアで具体例をあげてみます。たとえば、こんな感じ。
「ジャンル」×「キャラクター」の具体例:有名Webメディアの場合
週刊文春:「政治と芸能」×「過激でゴシップ好き」
BRUTUS:「ライフスタイル」×「流行に敏感な趣味人」
北欧、暮らしの道具店(以下、北欧):「ライフスタイル」×「インドアで丁寧な性格」
例えばライフスタイル系の「BRUTUS」と「北欧」が“ラーメンの記事”を書いた場合。
- 「BRUTUS」はラーメン食べ歩き特集
- 「北欧」はおうちで作れる春野菜をたっぷり使ったラーメンレシピ
こんな感じでキャラクターが異なると、ジャンルや主題が同じでも取り上げ方が変わります。
ちなみに私の場合はこんな感じ。
当ブログの場合:「ジャンル」×「キャラクター」
「クリエイティブ」×「マイペース」
クリエイティブを行いながら、マイペースに生きる方法を模索している方向けに最適化されたブログになっています。
このようにジャンルにキャラクターをかけ合わせれば、あなたならではの独自コンテンツを作ることができます。これが読者にとっての価値や共感ポイントとなり、他のサイトと差別化することにつながります。
ジャンル選びのポイント
下記2点です。
ジャンル選びのポイント
- 高品質な発信ができること
- 稼げるジャンルは意識しなくてOK
簡単にご説明します。
高品質な発信ができること
ジャンル選びの際は、「高品質な発信ができるジャンルか?」を意識して決めることをおすすめします。下記は、Googleのサイトを参考にまとめたものです。
質の高いサイトとみなされる条件
- 記事に掲載されている情報は信頼できるものである。
- 記事はトピックに関して明らかに十分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれている。
- トピックはサイト訪問者が本当に求めているものを提供している。
- 検索エンジンで上位に表示されることだけを狙って作成されていない。
- 検索結果の他のページと比較して実質的な価値を提供している。
- 記事は特定のトピックに対して包括的または完全な説明を提供しているか。
- 記事は当たり前のことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか。
- 自らブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか。
参照:質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス|Google Developers
(※このトピック向けにわかりやすく編集しています)
ジャンル選びの際は、これらを意識することが大切です。なぜかというと、検索順位に影響するからです。Googleは検索結果で質の高いサイトを表示するために、長年アルゴリズムの変更を繰り返しています。
まだGoogleのアルゴリズムが未熟だった頃は、質の低い記事が検索上位に上ることは多々ありました。ですが昨今は大分改善されており、大体10位以内には欲しい情報を見つけることができると思います。これは、Googleがユーザーにとって利便性の高い良質な検索エンジンづくりに力を入れてきたおかげです。
長期的にみると今後ますます質の低い記事は検索上位をとることが難しくなっていきます。ということでジャンル選びの際は、上記でご紹介した「質の高いサイトとみなされる条件」を参考にしつつ、決めてみてくださいね。
稼げるジャンルは意識しなくてOK
初心者のうちは「稼げるジャンルは意識しなくてOK」というのが個人的な考えです。これを最初から意識してしまうと、下記のような悪いループにはまるからです。
失敗例:稼げるジャンルを意識しすぎた人
経験やスキルはないけど、高単価・高ニーズジャンルを選ぶ
→経験やスキルがないから記事が書けない
→興味がないから記事作成がつらい
→書けても根拠や権威性が薄く説得力がない
→本やネット情報の丸写しになり、内容が薄い
→検索上位にあがらない・読まれない
こうなっては本末転倒です。稼ぐどころかアクセスも集まらないし、継続できません。「稼げるジャンル」と検索すると様々なジャンルが紹介されていますが、気にしないで大丈夫です。初心者のうちはまずはアクセスを集めることが大切です。
ちなみに稼げるジャンルを意識しなくても、ある程度は稼ぐことができます。実際私も、稼げるジャンルをまったく意識せず、高品質な発信だけを考えて運営してきましたが、それでも収益5桁を達成できています。そしてアクセスが集まってくると、自分の得意ジャンル×読者ニーズが見えてきますので、自然と稼ぐ方向性は定まってきます。
なのでまずは、自分の経験やスキル、知識のあるジャンルでアクセスを集めることに集中してください。アクセスを集めるためには、上記で述べたように「高品質な発信ができること」が大切です。
ターゲット選定
あなたが決めたテーマにあう読者イメージを決めていきます。たとえばこんな感じ。
あなたの発信テーマ:海外生活×マイペースに生きる
ターゲット:イギリスでノマド生活を目指す女性
ポイント:ターゲットは具体的に
簡単にご説明します。
ターゲットがあまり抽象的だと、差別化しにくいです。例えば、下記の通り。
記事例:ターゲットは「海外生活したい人」
・海外移住方法
・海外でのおすすめの副業
・留学方法
これだと書く人がたくさんいるので、独自価値が打ち出しにくいです。他との違いが弱いと、読者さんに選ばれにくくなります。
反対に、ターゲットを具体化すると記事が魅力的になりやすいです。
ターゲットを「イギリスでノマド生活を目指す女性」にした場合の記事例
- 女性のイギリスノマドにおすすめなコワーキングスペース
- 女性のイギリスノマドにおすすめな宿を都市別に紹介
- イギリスでのノマド生活に便利なクレジットカード
たとえばこんな感じです。どうでしょうか?ぐっと内容が具体的かつ魅力的になったのではないでしょうか。このようにターゲットを具体化することで、「あなたのブログじゃないと!」と言ってもらえる独自コンテンツになります。
とはいえ、あまりターゲットを絞り過ぎないように気を付けてください。ニーズがない記事になってしまっては意味がありませんので。
マネタイズ設計
次に、稼ぐ方法を決めていきます。ビジネスとしてブログをやる場合は、必須項目です。これは「読まれるブログづくり」と直接的には関係ありませんが、ブログを継続するという観点で必要になります。
ブログで収益化するには下記の方法があります。
ブログで稼ぐ方法4パターン
- Googleアドセンス
- ASP広告
- ブログから仕事を受注する
- 独自商品やサービスの販売
この中から、目的に応じて自分に合ったものを選びます。例えば目的別でいうと、下記の通りです。
目的別の稼ぎ方パターン
- 目的①:広告費で稼ぎたい
⇒Googleアドセンス&ASP広告 - 目的②:案件受注して稼ぎたい
⇒ブログに過去事例やノウハウを展開して問い合わせページから案件受注 - 目的③:独自商品やサービスの販売で稼ぎたい
⇒ブログにノウハウを展開しつつ、独自商品やサービス紹介を掲載
このほかには時期によって変える人もいます。最初は広告を貼らないでブログを営業ツールとして使いつつ、徐々にGoogleアドセンスやASP広告を貼って広告費で稼ぐブログに変えていく、といった感じです。
あとは複数の方法を組み合わせる人もいます。ASPやGoogleアドセンスで稼ぎつつ、独自商品販売するといった感じです。
ご自分の目的に合わせて選んでみてください。
カテゴリ設計
次にカテゴリを決めていきます。発信カテゴリは例えば以下のようなものです。
カテゴリの例
- ビジネス系ブログのカテゴリ:転職/副業/基礎学習
- 美容ブログのカテゴリ:食生活/スキンケア/ボディケア/メイク
- 投資ブログのカテゴリ:株式投資/不動産投資/海外投資/仮想通貨
決め方は、先ほど設定したターゲットから想定されるお悩みをキーワード検索ツールで一通りリストアップして、3~4つにカテゴライズすることです。実際にやってみますね。
再掲します。
発信テーマ:海外生活×マイペースに生きる
ターゲット:イギリスでノマド生活を目指す女性
上記ターゲットの悩みとして想定されるキーワードを、キーワード検索ツールで検索。出てきたキーワードがこちらです。
お悩みキーワード
確定申告、コロナ情報、収入、職種、充電器、住民票、食文化、税金、日本語対応病院、荷物、コミュニティ、ビザ、プログラマー、マッチング、パソコン
上記を似たもの別に分類して、カテゴライズします。
カテゴリ例
- お役所手続き:税金、ビザ、住民票、確定申告
- 仕事・お金:職種、収入、プログラマー、マッチング
- ノマドの道具:荷物、パソコン、充電器、コミュニティ
- 現地の生活:コロナ情報、食文化、日本語対応病院
これは一例ですが、ポイントは以下の通りです。
カテゴリ設計のポイント
カテゴリ設計のポイント
- カテゴリが明確に切り分けられているか
- 読者さんが情報を探しやすい名前になっているか
- 自分が発信できる内容か
読者さんが迷わず必要な情報をすぐに探し出せる明確な切り分けと、わかりやすいカテゴリ名が大切です。
ターゲットのお悩みから考えていくと中には書けない内容も出てくると思います。その場合は外してしまってOKです。無理して書くと、質の低い記事になってしまいますので。
カテゴリ設計のご説明は以上です。次にブログタイトル決めについてご説明をしていきます。
ブログタイトル決め
最後に、ブログのタイトルを決めていきます。
大切なポイントは以下になります。
ポイント
- 思い出しやすいか
- 検索しやすいか
- オリジナリティがあるか
- ブログの内容が簡潔に伝わるか
ブログタイトル決めが大切な理由は、指名検索につながるからです。※指名検索とは:特定のサイト名で検索すること。
読者さんに覚えてもらえれば、再訪率UPにつながります。
指名検索は収益UPにもつながる
ユーザーが「〇〇ブログ」「▽▽ブログ」などと指名検索を行う際は、その特定のブログに「必要な情報があるから」「あのブログの意見を知りたい」という興味や信頼を抱いているからこその行動と言えます。
指名検索で流入してくる読者さんは、コンバージョン率が高く、平均PV数や滞在時間も多いという傾向があります。※コンバージョン率(アフィリエイト広告などから商品購入・登録など成約の発生割合)
つまり指名検索を増やせば、収益UPにつながるというわけです。ということで、一つずつ簡単に解説していきます。
思い出しやすいか
直感的に思い出してもらえるように、なるべく一般的な言葉で作るのがおすすめです。名前を思い出しやすいWebメディアをいくつかあげてみますね。
思い出しやすいWebメディアの例
- バスケットボールキング:バスケットボール関連の情報サイト
- いぬのきもち:ペット関連の情報サイト
- MELOS:スポーツ系のメディア
「バスケットボールキング」も「いぬのきもちも」、発信テーマを含みつつ、聞くだけでビジュアルイメージがわくようなタイトルでとても覚えやすいです。
MELOSはおそらく「走れメロス」からきているのでしょう。スポーツ系の内容に合わせてしゃれがきいています。
ということで、このあたりをヒントにしていただくと良いと思います。
ポイント
- 一般的な用語を使う
- ビジュアルイメージやシーンが浮かぶもの
- 内容から連想しやすいもの
検索しやすいか
読者さんが検索する時に、簡単に文字を打てるか?ということです。
NG例
- 長すぎる
- 間違いやすい英語のスペルを使っている
- 造語を使っている
オリジナリティを出そうと複雑にしすぎるのもNGです。長すぎたり英語を使うと、正確にスペルを書くことがハードルになりますし、造語だと、そもそも思い出せなかったりします。
ということで、このあたりがポイントになります。
ポイント
- 長くても10文字以内
- 極力、造語は使わない
- 使うとしたらシンプルに
- 1~2語まで
オリジナリティがあるか
これは指名検索された際に、検索上位に極力自分の記事だけを表示させるようにするためです。
ほかに類似サイトや商品があると、検索した際に関係ないものまで表示されてしまい、読者さんがすぐにあなたのブログにたどり着くことができません。最悪、1ページ目に出てこないこともあります。そうなるとせっかく指名検索してくれたのに、ブログにたどり着けない、なんてこともあり得ます。
ということで、ブログタイトルを決めたら実際に検索してみて、重複するサイトやサービス名などがないかチェックしてみてください。
ブログの内容が簡潔に伝わるか
特に専門ブログの場合は内容にまつわるワードが入っていると、覚えやすさにつながります。先述の、「バスケットボールキング」とか、「いぬのきもち」とかがその例です。
とはいえ、これは必ずしも重要なポイントではないです。個人名やブロガーネームをブログ名にしている売れっ子ブロガーさんもいますよね。ブログの場合、有名どころで言うと「マナブログ」さんとか。クロネコ屋さんの「クロネコ屋の超ブログ術」は、名前も内容も主題も含んでいます。
ということで、以下の3パターンが考えられます。
3つのパターン
- ブログの主題を盛り込む
- 内容よりも知られているワードがあるなら、そちらのワードだけでもOK
- 知られているワード+主題
ブログタイトル決めのご説明は以上になります。
まとめ:読まれるブログをつくるにはサイト設計が必須
最後にポイントをまとめます。
サイト設計でやるべきこと
- 発信テーマ設定(ジャンル選びと差別化)
- ターゲット選定
- マネタイズ設計
- カテゴリ設計
- ブログタイトル決め
最初のうちは試行錯誤が続きますが、徐々に納得のいく方向が見いだせてくるものです。そうなると不思議と成果も伴ってきたりします。一気にまとめて変更するのもいいですし、気になっている部分から少しずつ着手するのでもいいと思います。
サイト設計に正解もゴールもないので、成長に合わせてより良いサイト設計を模索してみてくださいね。
この記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。